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安保瑠輝也「全員ドーピング検査しようよ」平本蓮の疑惑“再燃”で格闘技界に提言

安保瑠輝也(GettyImages)

 格闘家の安保瑠輝也が20日、自身のXでドーピング検査についての私見を明かしている。

「ステロイドを格闘技界で流行らしたミノルが一番悪いとして、レギュレーションを当日抜き打ち検査じゃなくて前もって全員ドーピング検査しようよ。」

「後味悪くなりたくないし、選手もファンもそれが一番納得するんやない?」

 安保は先月28日、さいたまスーパーアリーナで行われた『超RIZIN.3』に出場し、ボクシング界のレジェンドであるマニー・パッキャオと対戦。大健闘のドローに終わっている。同じ興行のメインイベントで朝倉未来に1ラウンドノックアウト勝ちした平本蓮に関して、試合直後からたびたびささやかれているドーピング疑惑について、この日ふたたびネット上で話題になっており、その騒動を受けての発言だったようだ。

 安保のいう「ミノル」とは、今年3月23日に『RIZIN LANDMARK 9』でブアカーオ・バンチャメークと対戦して2ラウンドKO負けを喫している木村“フィリップ”ミノル選手のこと。木村は過去、2度にわたって薬物検査で陽性判定が出ており、半年間の活動休止処分を受けた経験があり、昨年大みそかには安保との対戦が決定していたものの、中止になった経緯もある。

 たびたびドーピング問題が取りざたされるRIZINだが、その検査体制は万全なものではないという。タイトルマッチなど大きな試合の出場選手に対して抜き打ちでの検査を行っているというが、安保の言う「全員検査」は現実的なのだろうか。

「国内で簡単に検査できるわけではなく、検体をアメリカに送って検査することになりますが、検査には1人10万円程度の費用がかかる。輸送量なども含めると、その額は数倍にも跳ね上がります。例えば『超RIZIN.3』の出場選手は11試合22選手ですから、数千万円になる。あまり現実的とは言えないと思いますね」(格闘技ジム関係者)

 過去にRIZINの榊原信行CEOも、全員検査については「本格的にやるとなると数億円規模になる」と明かしていたことがあり、過去に陽性が出た選手をリングに立たせたケースが木村以外にもあったことを認めている。

 総合格闘技に比べて規律が厳しいとされるボクシングの世界でも、日本ボクシングコミッションが明確なアンチ・ドーピング規定を発行したのは今年の6月になってから。それも日本国内における公認世界タイトルマッチに出場する選手らに適用範囲は限られており、トップ選手以外のほとんどは“野放し”となっているのが現状だ。

「結局は選手自身の自覚に任せるしかないのですが、ドーピングの弊害についての教育が行き届いていない部分もありますし、医師に『バレないドーピングがある』とそそのかされて高額の薬物を購入させられるケースや、トレーナーが誤って禁止薬物を使用させ、選手がそれに気づいていないケースもある。もちろん、試合前の全員検査が理想ではありますが、処分の基準も明確にしづらい部分もあり、悩ましい問題ですよ」(同)

 もちろん“クリーン”な選手にとってはドーピング疑惑をかけられるほど不名誉なことはない。現在、日本でもトップレベルの人気を誇るRIZINという団体こそ、アンチ・ドーピングを牽引する存在になってほしいところだ。

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最終更新:2024/08/21 16:00
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