木村拓哉『Believe』の後ドラマ『スカイキャッスル』…テレ朝予想外に視聴率急落のワケ
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松下奈緒主演の木曜ドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)の第4話が8月15日午後9時より放送される。ネット上では、松下ら主要キャストの好演に賛辞が相次ぐ中、内容に関しては「安っぽい」などと物議を醸している。
同ドラマは、韓国で2018年11月~19年2月まで放送されたヒット作『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』(JTBC)の日本リメイク版。オリジナル版は、韓国の入学戦争や私教育、医療界の問題などをテーマに、高級住宅街「SKYキャッスル」に住む上流階級の人々の熾烈な競争と人間関係がブラックコメディとして描かれている。
タイトルの「SKY」は、“韓国の東大”と呼ばれるソウル大学、日本の早慶的な高麗(コリョ)大学、名門私立総合大学の延世(ヨンセ)大学の頭文字を取った略語。低学歴による格差や差別があると信じられ、学歴による賃金格差が激しい韓国社会を背景とした風刺ドラマといえる。
日本では、19年以降にCS放送局などで何度も放送され、現在はAmazon Prime Video、Netflix、Huluといった各種動画配信サービスでも視聴可能。そのため、韓ドラファンにはおなじみの作品なのだ。
その日本リメイク版である『スカイキャッスル』は、松下のほかに木村文乃、高橋メアリージュン、比嘉愛未、小雪、田辺誠一が出演。設定や演出などに本家と異なる部分もあるが、話数の多いオリジナル版をかなりの足早で概ねなぞっている。
テレ朝の公式サイトには「美しきセレブ妻たちのドロ沼マウントバトル」「ギラドロ・サスペンスミステリー開幕」といった煽り文句が並んでおり、風刺ドラマというよりも“昼ドラ”のようなテイスト。
韓ドラファンから不満も「浅い」「ファンタジー作品」
現在ネット上では、「女性キャストがみんな美しいし、ストーリーも面白い!」「こういうドロドロ系のドラマ大好き」と好意的な声が上がる一方、一部の韓ドラファンからは「オリジナルとは別モノ。日本版は内容が浅い」「日本的な要素を入れてくるのかと思ったらそれもなく、知らない国のファンタジー作品みたいになってる」とネガティブな声も散見される。
また、7月25日放送の初回は平均世帯視聴率8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人4.8%と健闘し、今期の民放連ドラの初回において、世帯・個人ともにトップの日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』(TBS系、日曜午後9時)に次ぐ好発進。
しかし、第2話はパリ五輪中継と裏被りもしていなかったにもかかわらず、世帯5.3%、個人3.0%までダウン。そして第3話も世帯5.4%、個人2.9%とほぼ変わらなかった。
なお、木曜ドラマ枠で世帯5%台を記録したのは、昨年10月期の菅野美穂主演『ゆりあ先生の赤い糸』の最終回以来、約8カ月ぶり。
前クールの木村拓哉主演『Believe-君にかける橋-』が平均世帯の全話平均で10.3%のヒットを飛ばしたこともあり、今期の不振ぶりが際立つ事態となっている。
テレ朝系夏ドラマにおける目玉作品であった『スカイキャッスル』。今後、評判と数字を上げられるだろうか。
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