KAT-TUN・中丸雄一は“見せしめ”なのか…旧ジャニーズ事務所「新体制のメディア対応」
#中丸雄一
橋本環奈似の女子大生との“アパホテル密会”を「週刊文春」(文藝春秋)および同誌のウェブサイト「文春オンライン」に報じられ、芸能活動の無期限謹慎を表明した人気グループ・KAT-TUNの中丸雄一だが、8月9日にも新たな動きがあった。
中丸がレギュラー出演する8月26日放送のフジテレビ系バラエティー番組『何するカトゥーン?』について同局は放送を休止し、別番組に差し替えることを発表したのだ。
元々、同番組はKAT-TUNがデビュー15周年の2021年4月から月1回のペースで放送。今年9月以降の放送に関して同局は活動中のメンバーの亀梨和也と上田竜也が出演して放送継続するという。
また、MBSラジオは中丸がレギュラー出演する『ますまるらじお』への出演見合わせを報告。同月14日からはNEWSの増田貴久とフリーアナウンサーの宮島咲良と2人体制で放送するという。
中丸の謹慎により、KAT-TUNのコンサートツアーの開催は当面なさそうで、亀梨と上田はソロ活動がメインになるが、ベテラン芸能記者は語る。
「中丸がレギュラー出演していた『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日/ABC)、『家事ヤロウ!!!』(テレ朝)と『シューイチ』(日本テレビ系)はイメージの問題があるのでこのまま降板する可能性が濃厚。謹慎が明けても中丸が復帰できるのはグループのレギュラー番組くらいになりそうで、収入面も大幅減が予想されます。ほぼ何でもありの生情報番組『5時に夢中!』(TOKYO MX)に出演、ということも考えられますが……。こんな事態になって、中丸は改めて“ジャニーズ帝国”が崩壊してしまったことを痛感させられることになったはずです」
周知の通り、中丸が所属する旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)は創業者の故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて社名を変更。今年4月から所属タレントのマネジメント業務をSTARTO ENTERTAINMENT(STARTO社)に引き継いだ。
「旧ジャニーズ時代は専属契約の一択だったが、新体制では大半の所属タレントたちはSTARTO社とエージェント契約。専属だと、出演料などのギャラは事務所の方が多いが、スキャンダル対策もすべてやってくれた。ところが、エージェント契約になってからはスキャンダル対策は基本的に個人任せ。そのため、中丸が直撃取材をされた時もそうだったが、『事務所に聞いてください』と逃げることができず、タレント個人が自分で対応しなければならなくなった。今回の中丸のスキャンダルは、ほかのSTARTO社とエージェント契約を結ぶタレントたちにとっても、さながら“見せしめ”のようになってしまった」(大手芸能事務所のマネジャー)
では、今回の騒動が旧ジャニーズの体制下だったらどうなっていただろうか?!
「もちろん、スキャンダル対策の指揮を執るのは旧ジャニーズの元副社長で長年、広報を担当していたS氏です。S氏は記事が出る前に関係各所に根回しし、スポーツ紙やテレビ各局のワイドショー、取引のある『文春』以外の他の出版社に対し、記事の後追いをさせなかったでしょう。そのうえで、テレビ各局と話をつけ、生放送の『シューイチ』で中丸本人に謝罪させ、そこで一件落着。その後は、何事もなかったかのように中丸に仕事をさせるはずです」(前出のベテラン芸能記者)
これほどまでに、かつての旧ジャニーズ勢は“過保護”な状態だったわけだが……。
時は流れて、現実の中丸はテレビ各局や各メディアから後追い報道が続き、まさにサンドバッグ状態。わずか1年ほどで、旧ジャニーズ勢を取り巻く環境は180度変わってしまったが、芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう話す。
「数多くの人気タレントを抱えて、テレビ番組や雑誌へのキャスティング、カレンダーなどの利権をエサに芸能界でも屈指のマスコミ統制力を誇った旧ジャニーズ事務所ですが、その神通力も近年はだいぶ弱体化しつつあります。その一方で、芸能界自体が地盤沈下を起こす中、STARTO社に関しては今なお推し活に精力を注ぐ熱烈なファンを多数抱えている所属タレントも多く、熱愛や不祥事などスキャンダルを報じる週刊誌や女性誌、インターネットニュース媒体にとっては部数やPVが稼ぎやすい格好のターゲットとも言える存在でしょう」
かつては手なずけていたお得意さんからも狙われる立場となったSTARTO社、その所属タレントたちのスキャンダル報道が今後も世間を騒がせそうである。
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