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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『降り積もれ孤独な死よ』前半で事件解決

『降り積もれ孤独な死よ』第6話 クール前半で事件解決、原作を離れてどこに向かうのか

成田凌

 毎回ちゃんといろんな“全貌”が明らかになりつつ、新たな謎を残していくドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(日本テレビ系)も第6話。今回は、灰川邸の地下室に閉じ込められて餓死した13人の子どもたちが誰に殺されたのか、犯人の動機はなんだったのか、その全貌が明らかになりました。

 まだ6話なのに、どんどん全貌を明らかにしちゃう。振り返りましょう。

■元気印がサイコパス

 7年前に起きた灰川邸事件。その捜査にうれしそうに加わってきた新人刑事の鈴木(佐藤大樹)が、13人を閉じ込めて殺した真犯人でした。

 灰川の実子として生まれ、いろいろあって灰川に捨てられた鈴木。その灰川がたくさんの子どもたちを集めて一緒に暮らしていることを知って逆恨みし、その子どもたちを残らず殺すことを決意。2年をかけて19人のうち13人を地下室に送り込むことに成功しましたが、年長さんだった6人の行方をつかむことはできませんでした。

 そんな折、その13人の遺体が発見されたことで捜査本部が立ち上がり、刑事に昇進していた鈴木も灰川邸事件の捜査に加わることに。これで残りの6人の居場所もわかるし、殺せる。そういうわけで、うれしそうだったんですね。怖い。

 鈴木は主人公の刑事・冴木(成田凌)の弟である蒼佑(萩原利久)と蓮見(吉川愛)を拉致して監禁。そのまま餓死させることにしました。生き残りの6人も全員殺す。手始めに2人が別荘地の空き家の地下室に閉じ込められます。

 一方、警察はDNA鑑定によって鈴木が灰川の実子であることを特定。逮捕状を取って鈴木を追います。それを察知した鈴木は再び地下室に戻り、手っ取り早く練炭を焚いて2人を殺すことにしました。

 刑事・冴木がなんとか救出するも、鈴木に挑発された冴木の暴力衝動が爆発。鈴木をボコボコにしながら、次回へ。

 なんというかね、ドラマに引き込まれてしまって分析めいたことを書くのが難しくなってきました。ただただおもしろいわ。

■冒頭からあいみょん

 毎回、クライマックスで流れていた主題歌のあいみょんが、今回は冒頭からかかります。要するに今回は全編クライマックスですよという宣言なわけですね。その通り、第1話で提示された灰川邸事件が解決を見ることになりました。

 で、まだ第6話。だいたい半分。ここから物語は現代につながっていくようです。冴木も、冴木の上司である五味(黒木メイサ)も「思い出したくない」「話したくない」と言っている凄惨な事件の続きが描かれることになる。

 原作のコミックには、現代編はありません。ここからドラマの完全オリジナルになっていくわけです。

 どうなっていくか全然わからないんだけど、暴力は連鎖するということだけはずっと語られているんですね。それは、思いがけない人に思いがけないような影響を及ぼすことがあるし、人は容易に壊れるということだけは、ずっと言っている。

 ここまでいいことがひとつも起こっていない『降り積もれ孤独な死よ』ですが、どうやって終わるつもりなんだろう。願わくば、どうしようもなく壊れてしまった人が少しでも救いや再生を見いだせるようなドラマになってほしいと思います。なんとか。頼む。おもろいけど。

(文=どらまっ子AKIちゃん)

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最終更新:2024/08/12 13:00
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