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週刊誌スクープ大賞

広瀬めぐみ参院議員の「赤ベンツ不倫」「公金詐取疑惑」新潮報道こそ週刊誌の真骨頂!

「ラブホ『赤ベンツ不倫』広瀬めぐみ議員を逮捕したい特捜部 端緒は本誌が暴いた『秘書給与詐取』の『証拠音声・LINE』」

 さて今週の第1位には、広瀬めぐみ参院議員の「赤ベンツ不倫」をスクープし、いち早く、彼女の秘書給与詐取疑惑を報じていた新潮に捧げる。

 東京地検特捜部が動いたのは、新潮を読んだからではないか。そう思わせる新潮独壇場の連続スクープだった。

 今週は2ページの短い記事だが、これまでの新潮の報道に対して賛辞を惜しまない。

 まず、広瀬議員が話題になったのは、自民党女性局のパリ視察で、松川るい参院議員たちがエッフェル塔を模したポーズをSNSに投稿した時だった。

 この写真は、視察ではなく物見遊山ではないかと批判されたが、広瀬もフランス料理のフルコースをSNSに載せて、批判された。

 この時はその他大勢だったが、次の赤いベンツ不倫では堂々たる主役である。

 当時の新潮にはこうある。

「23年10月30日。議員会館を出た広瀬氏は、目立つ赤色のベンツを自ら運転して東京・青山に向かっていた。到着したのは午後7時半過ぎ。そこで彼女がピックアップしたのは一人の男性である。相貌が明らかに外国人で、彼女のHPに写真が載っている夫と別人なのは間違いない。その後、赤いベンツで移動した二人は渋谷区神宮前のレストランに入った。向かい合って座った二人は、注文した料理を待つ間、お互いの手を触り合う。
店を出て駐車場まで歩いて行く二人の様子も親密そのものだった。体を寄せ合い、かたく手をつないでゆっくり歩を進める。外国人男性が笑みを浮かべながら広瀬氏を見つめ、彼女も男性を見つめ返す。
そんな二人が乗り込み、夜の街を走り出した赤いベンツが向かったのは、新宿・歌舞伎町にあるホテル。行き慣れているのか、迷ったり探したりすることなく、すんなりそのホテルの立体駐車場にたどり着いた。時刻は午後11時過ぎ」

 翌朝、広瀬の行動が大胆不敵である。

「広瀬氏の赤いベンツがホテルの駐車場から出てきたのは翌31日午前7時15分だった。それから2時間余りが経過した頃、広瀬氏の姿は参議院予算委員会の席にあった。ホテルを出た時の彼女の格好は紺色系の草木柄のワンピースに紺色のジャケット。委員会でも同じ服装だったから、ホテルから国会に直行したに違いない」

 広瀬は新潮の報道後、「深く反省しております。信頼回復に努めて参ります」と謝罪したが、議員辞職はしなかった。

 そして次に起きたのが秘書の給与詐取疑惑であった。

 新潮が「赤ベンツ不倫」に続いて「公金詐取疑惑」を報じたのは3月であった。

 新潮によれば、「2022年7月の参院選に当選した後、岩手県遠野市で不動産業を営むA氏が広瀬事務所に採用されていている。当初は公設第二秘書だったA氏が公設第一秘書に採用されたのは22年11月。その直後に空席となった第二秘書に採用されたのがA氏の妻だった」という。

 しかし、この第二秘書には勤務実態がないことが取材で判明した。

 新潮は、23年1月頃の広瀬事務所関係者の通話音声とLINEのスクリーンショットを入手した。そこには公設第二秘書の秘書給与を詐取していたことを示す証拠が記されていたというのである。

「まずはLINEについて。やりとりしているのは、広瀬氏本人と当時の政策秘書。そこで広瀬氏は公設第二秘書の給与明細と賞与明細を第一秘書からもらっておくようこの政策秘書に指示した上でこう綴っている。
〈彼に第二秘書のボーナスもでているんじゃないかということと、第一のボーナスもでてるんじゃないかと思うので〉(中略)
すると、通話音声ではこう続く。音声はこの政策秘書と公設第二秘書の夫である第一秘書との会話だ。
そこでは政策秘書が第一秘書に対し妻、つまり第二秘書の給与と賞与が振り込まれたかどうかについて尋ねている。
政策秘書『しーちゃん(注・公設第二秘書のこと)てさ、給与とか賞与とかって出た?』
第一秘書『(中略)12月分からしかもらえなかったんですよね』
政策秘書『うんうん』
第一秘書『それで今日1月分のは入っているんですよ。先生(広瀬議員のこと=筆者注)には12月分は渡しています』」

 新潮はこう書いている。

「勤務実態のない公設秘書の給与を政治家本人が上納させていたとすれば、公金を詐取したことになり重大な犯罪になりうる事案である。実際、2002年には辻元清美参院議員の事務所で秘書給与流用が発覚し、辻元氏本人と秘書らが詐欺容疑で逮捕、有罪となっている。
ちなみにこの第二秘書はこのやりとりの後もやめることなく、少なくとも昨年夏までは広瀬事務所に勤務していることを確認している。つまり、それまでは給与の詐取を行っていた疑いを持たれても仕方ないのである」

 広瀬は弁護士資格も持っているのである。彼女は東京地検特捜部の家宅捜索を受け、自民党を離党したが、それだけで済むはずはない。

「詐取した金額次第では、9月以降に召集される臨時国会前に身柄を拘束されることもあり得なくはありません」(司法担当記者)

 この広瀬という女性、何のために議員になったのだろう? だが、こんな議員は広瀬だけではないはずだ。税金の無駄遣いだ。(文中敬称略)

【巻末付録】

 まずは現代から。

「ゆうちゃみ ギャルの夏休み」「林ゆめ きっと雨のせい……」

 お次はポスト。

「日本のセックスシンボル全員集合」「岡田紗佳 特製PHOTO BOOK 完全未公開」
「なをん。スペシャル 真夏のドラマティックNUDE」

 袋とじ「女性と絶頂を味わう HOW TO SEX」「真夏のたわわな神ボディ SpecialA
面ポスター」

 いつもながら、ポストのグラビアは腹を満腹にさせてくれる。ごちそうさまでした!

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2024/08/06 14:00
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