広瀬めぐみ参院議員の「赤ベンツ不倫」「公金詐取疑惑」新潮報道こそ週刊誌の真骨頂!
#週刊誌スクープ大賞
今週の注目記事・第1位「ラブホ『赤ベンツ不倫』広瀬めぐみ議員を逮捕したい特捜部 端緒は本誌が暴いた『秘書給与詐取』の『証拠音声・LINE』」(『週刊新潮』8/8日号)
同・第2位「カマラ・ハリスはトランプを倒せるか」(『ニューズウィーク日本版』8/6日号)同・第3位「スクープ 海上自衛隊『突然の大量処分』の真相」(『週刊現代』8/10・17日号)同・第4位「ニッポンの女性長者番付2024 100人の履歴書」(『週刊ポスト』8/16・23日号)
同・第5位「NHKが『スマホ所有で受信料強制徴収』を目論む野望」(『週刊新潮』8/8日号)
同・第6位「愛子さん遅刻連発で迫る母娘シンクロの悪夢」(『週刊文春』8/8日号)
同・第7位「『日経平均』大幅下落『オルカン』も急落『新NISA』乱気流でうろたえるビギナーへの『処方箋』」(『週刊新潮』8/8日号)
同・第8位「『菅義偉軍団頼み』進次郎(43)『後見人は口利き男』小林鷹之(49)」(『週刊文春』8/8日号)
同・第9位「石丸伸二(41)とユニクロ柳井(75)極秘会談での『写真拒否事件』」(『週刊文春』8/8日号)
同・第10位「文春記者がタイミーに潜入取材した!」(『週刊文春』8/8日号)
【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!
週刊誌の良さは「噂」の段階から取材をして、最後までその真偽が分からなくても、タイトルの末尾に「……か」と付ければ、何とかなってしまう“いい加減さ”にあると思っている。
昨今は、なかなかそうした手法は使いにくくなっているが、やはり、週刊誌は噂の集合体である。
新潮が追及し続けた広瀬めぐみ参院議員の「赤ベンツ不倫」や「秘書の給与詐欺」は、噂(情報)を見事な取材で一つ一つ裏付けていった労作であった。
東京地検特捜部が新潮の記事で動いたかどうかは分からないが、今回の広瀬議員の詐欺容疑で広瀬の議員会館の事務所などを家宅捜索し、広瀬は同日、自民党を離党したのは新潮の記事と全く無関係ではないだろう。
週刊誌の存在感を示した見事な特集記事であった。
それには後で詳しく触れるが、最初は文春の記事からいこう。
最近、高齢者たちの間で、空き時間にバイトをやり少しでも生活費を稼ごうという人が増えているらしい。
その人たちが使っているのが「タイミー」という便利なアプリだという。
文春によれば、当時立教大学の小川嶺(27)が2018年に立ち上げ、今年2月には利用者が700万人を突破したという。
「タイミー」には履歴書も面接も必要ないそうだ。アプリに身分証の写真を登録すると、準備完了。
申し込みボタン一つで採用が決まり、労働条件通知書はPDFでダウンロードするそうだ。
最初は某牛丼チェーンへ行く。午前5時から9時まで。出勤時にQRコードを読み取り、退出時に同じことをやる。
この日は時給1200円に交通費500円を入れて5200円の稼ぎ。
ビル清掃は午前8時から9時。燃えるごみの回収日でマンションの集積場にあるゴミの山を公道に出す。時給1300円の稼ぎ。
「タイパを何よりも大事にする現代人にとって、すき間時間に手軽に稼げる副業アプリと考えれば、利用者が多いのも納得だ」(文春)
「タイミー」か、俺もやってみようかな。
石丸伸二(41)という男、都知事選で小池百合子に続いて2位に入ったことで、一躍時の人になったようだ。
彼のスポンサーにはドトールコーヒー創業者の鳥羽博道(86)やKDDIの前身、第二電電共同創業者の千本倖生(81)がいるそうだが、もっと大物をスポンサーにしようというためだろう、7月22日、石丸を呼んで、鳥羽と千本がユニクロの柳井正会長兼社長(75)を招き、懇談会があったと文春が報じている。
柳井は元々、政治とは距離を置いてきたが、石丸には興味を持っていたようだ。柳井は石丸に次々に質問を浴びせかけたという。
「今の日本経済をどうしたいのか」「これからの日本をどうしたいのか」
真っ当な問いかけであろう。政治家や首長を目指すなら、すぐに「私はこうこう考えます」と即答できる質問である。
だが石丸の返答は柳井の期待には応えなかったようだ。
選対関係者によれば、「日本のグランドデザインを描くような骨太な回答が出てこなかった」という。
柳井は、この男を支持する気持ちが失せたのであろう。
千本が、「最後に集合写真を」と声を書けると、柳井は、「いや、僕は……」と撮影を固辞し、その場を後にしたというのである。
柳井の明確な石丸に対する“拒絶反応”であろう。
一緒に写真でも撮られたら、石丸側に、「私はユニクロの柳井さんも応援してくれている」と宣伝に使われるかもしれない。
柳井の判断は間違っていない。
私は前から書いているように、今回の都知事選では、小池に対する批判票が蓮舫へは行かず、石丸に流れたので、石丸の政策や彼の将来性に有権者が投票したのではない。
それに、財界人たちをスポンサーにしようなどという発想自体が古臭い政治家発想である。
石丸はこれから10年かけて、東京、日本をどうしたら住みよい場所にできるかを考え、世に問い、成長していかなければ、一過性のバブルのように消えていくに違いない。
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