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サッカー伊東純也が「週刊新潮」刑事告訴も世間が感じる「事実無根」の“軽さ”

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伊東純也

 もはや、“常套句”では世間の信用は得られなくなった?

「週刊新潮」(新潮社)が報じた性加害疑惑を巡り、サッカー・伊東純也が7月29日付で同誌の編集者3人と告発女性2人を東京地検に刑事告訴したことがわかった。

 新潮は2月、大阪市内のホテルで酒に酔った状態で性行為を強要されたとする女性2人の証言を報じたが、伊東は「記事の内容は全て真実ではない」とし、名誉毀損や信用毀損に当たると訴えている。

「伊東の代理人弁護士は一部報道にて、『告発者女性がジャージを着て寝ている動画』を着衣が乱れていない“客観的証拠”としていましたが、それは性被害を受けていないという証拠にはならない。他にも、なぜホテルの部屋を2つ用意していたのか、なぜ事前に女性に行き先を告げなかったのかなど不明点も多く、妻帯者である伊東の“下心”が透けて見えてしまう。一方、新潮には『真実相当性』の立証が求められますが、こちらは伊東の主張に反論することもなく、追撃記事もなかったことから十分な取材を重ねていたのか疑問が残るところ。業界内外から“取材力と裏取りがレベチ”と称されるライバルの『週刊文春』(文藝春秋)と比べると心もとない感じがします」(週刊誌編集者)

 刑事告訴に踏み切ったことで、裁判の行方にさらなる注目が集まりそうだが、ネット上では伊東の“全否定”に対して、「全てとは? 試合の後にホテルで合コンも全てでっち上げ?」「女の寝姿盗撮も真実ではないの?」「全てとはホテルにも行ってないし、盗撮もしてないと?」といった声も聞かれる。

 ここ最近、疑惑報道に対する著名人の「全否定」が、世間に“軽く”見られる風潮になっているようにも思えるが、前出の週刊誌編集者はこう指摘する。

「やはり松本人志の影響が大きいように思います。文春の性加害報道について、即座に自身のXで《事実無根なので闘いまーす。》と宣言するも、その後も文春砲を食らい続けたあげく、代理人弁護士が探偵を雇って告発女性の尾行をしていたことも判明してしまった。当初、『当該事実は一切ない』との強気なコメントをしていた吉本興業も、今では完全にトーンダウンした対応となっていますしね。また、最近では安藤美姫が文春による16歳の教え子との“手つなぎデート”報道について『事実無根』と否定しましたが、2人がお尻をまさぐりあっている“証拠写真”を見て、それを真に受けた人は少ないでしょう。極めつきは、兵庫県の斎藤元彦知事。パワハラなどの疑惑を告発され、各方面から職を求める声が上がっていますが、初動の段階で『嘘八百』『事実無根』と発言を封じようとした対応が猛批判されています」

 今後、著名人たちが疑惑に反論する際には、“どの部分が事実でどの部分が違うのか”論理的かつ具体的なコメントが求められそうだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2024/08/08 09:00
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