『M-1グランプリ2024』開幕! 1万組に迫るエントリーから1回戦を勝ち抜くには?
#M-1グランプリ
今年も、熱い冬に向けての熾烈な戦いが幕を開けた。
1日、東京・シダックスカルチャーホールAで『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)の予選1回戦が開幕。トップバッターのエリーを皮切りに約6時間にわたってプロアマ100組以上がネタを披露した。
年々、出場者を増やしている『M-1』だが、昨年は過去最多となる8,540組がエントリー。前年より1,279組の増加となっており、今年は1万組を超えるとも見られている。
連覇を目指す令和ロマン、昨年準優勝のリベンジを果たしたいヤーレンズ、ラストイヤーにかけるモグライダーやロングコートダディなどの有名コンビはもちろんだが、結成15年以内の2人以上の組なら、エントリー費2,000円を払えば誰でも参加できるのが『M-1』である。
エントリーの受付は8月31日までだが、公式ホームページによれば8月1日現在でエントリー済が発表されているのが、3,998組。うち事務所に所属しているプロと無所属のフリーとしてのエントリーが2,301組、アマチュアが1,698組となっている。実はここ数年はプロよりアマチュアのほうがエントリー数が多くなっており、今年もアマチュアの参加がプロを上回るとみられる。
アマチュアの中には、1回戦突破を目標とする「記念受験」組も少なくないだろう。そんなアマコンビにとって、参考になりそうな動画がある。
『M-1』に情熱を燃やし続ける「Mおじ」としても知られるスーパーマラドーナ・武智が先月13日にYouTubeに公開したのが「【M-1】どうしても一回戦を受かりたい人へ」という動画だ。
この動画の中で武智はまず、相方が決まってない人に向けて「おじいちゃんとおばあちゃんのコンビとか、おばあちゃんと孫とか、ほかのコンビにはあんまりない個性があれば、ワンランク、ツーランク上ですよね」とアドバイス。とにかく個性とインパクトが重要だと言い、無個性のコンビに対しては「とにかくネタがんばれ」と言うしかないようだった。
また、昨年その“分析力”を武器に頂点に駆け上がった令和ロマンの高比良くるまも、20年9月に「【大公開】M-1グランプリ 1回戦完全攻略本【小公開】」という動画を配信している。
その中でくるまは「M-1 1回戦完全攻略本」として、その戦略を披露。特に、審査員に知られていないコンビに対して、大事なのは「第一声の声量」と指摘。知られていないのに静かに出てくるコンビについて「気持ちはわかる」としたうえで、「基礎できてまっせ」というアピールが重要だと語った。
衣装についても「ちゃんとしたスーツを着なさい」と言い、髪型にも気を使うべきだと熱弁。「これだけで合格率50%アップするから」と言う。
さらに「ぜったいれいどorおうふくビンタ」とポケモン世代ならではの例えで、一発の重いボケを使うのか、細かいボケを刻んでいくのかというスタイルについて解説。「絶対に『ぜったいれいど』じゃなきゃダメです」とネタの内容についても具体的に語っていた。
ちなみに例年、アマチュアコンビの1回戦通過率は7~8%程度という狭き門。過去にファイナルに進出したアマチュアは、06年の変ホ長調ただ1組である。今年も、新星の登場に期待したい。
(文=新越谷ノリヲ)
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