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日テレ、大谷翔平の新居報道でようやく謝罪も…「五輪のドサクサ紛れ」と厳しい声

日本テレビ

 29日に日本テレビの定例社長会見が開かれ、同局の石澤顕社長が「セクシー田中さん」問題、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平の新居報道、系列局元幹部による『24時間テレビ』寄付金の着服問題について謝罪した。いずれも重大な問題だが、オリンピック開催期間中の「どさくさに紛れて謝罪したのでは」との指摘が続出し、日テレへの視聴者の不信感が高まる結果となってしまったようだ。

 会見では、日本テレビ制作のドラマ『セクシー田中さん』の原作者で漫画家の芦原妃名子さんの逝去をめぐり、日テレ側とのやりとりが芦原さんの負担になっていたと出版元の小学館が指摘したことに対し、石澤社長が「私たちはこれを忘れるわけにはいかない」とした上で、「ミスコミュニケーションが生じたのは非常に心が痛む思い。芦原先生に対しては申し訳なく思う。一方で、ドラマの制作に携わる関係者や視聴者の皆様を不安な気持ちにさせてしまったことについておわびを申し上げる」と謝罪した。

 同局は事件を受けて調査チームを組織し、関係者へのヒアリングなどを実施。5月末に91ページにわたる報告書を発表し、今月22日にそれを基にした「日本テレビドラマ制作における指針」を公表した。これまでの会見でも問題への言及はあったが、今回は原作者と制作側のコミュニケーションに問題があったことを日テレのトップが認めた形だ。

 さらに、石澤社長は大谷の新居をめぐる報道にも初言及した。

 新居報道問題は、大谷が米ロサンゼルスに購入した約12億円の豪邸について、日テレやフジテレビが場所を特定できる形で報道したことに大谷側が激怒し、ドジャースが取材パスを凍結したなどと一部メディアが6月に報じたことが発端。フジテレビは番組内および今月5日の定例社長会見で港浩一社長が謝罪していたが、日テレは「だんまり」が続いていたことで批判が集まっていた。

 石澤社長は、この問題について「一連の報道の中で大谷選手とご家族にご心配、ご迷惑をおかけした。申し訳ないと思っている。大谷選手サイドには既にお詫びの気持ちを伝えているが、この場をお借りして、改めてお詫びの気持ちを表明したい」と謝罪。続けて「大谷選手とご家族の皆様のプライバシーが守られ、平穏に生活ができるよう、より一層配慮して参りたい」と述べた。

 また、石澤社長は昨年11月に系列局の幹部(当時)が大型チャリティー特番『24時間テレビ』で視聴者から集めた寄付金を長年にわたり着服していた問題についても、「いま一度、心よりおわびを申し上げる」と2月の会見に続いて謝罪。その一方で「メディアによる社会貢献として、継続していくことに意義がある。寄付金による支援を待つ方・団体がいる現実もある。再発防止を徹底しながら番組を続けていきたい」とし、今年も8月31日~9月1日に放送を予定している同番組の継続に理解を求めた。

 「セクシー田中さん」問題、大谷の新居報道、寄付金の着服問題……すべて日テレにとって重大な問題だ。だが、今はオリンピック報道が盛んで、世間の関心が日テレの謝罪にあまり向かない時期である。

 そのため、ネット上では「五輪のどさくさに紛れて謝罪したのでは」との疑いの目が向けられ、以下のような厳しい声が飛び交っている。

「オリンピックのどさくさに紛れて謝罪かよ。セクシー田中さん問題なんて、報告書が出たのが5月末なのに、社長の謝罪が2カ月も後っておかしいでしょ」
「謝罪のタイミングがたまたまオリンピックと重なっただけ、と言って誰が信じるのか。今なら騒がれないと思って、世間をバカにしているのではないか」
「芦原先生が亡くなったことも、大谷の新居のことも、募金のネコババ問題もすべて別々に会見を開いて謝罪すべき大問題なのに」
「なんで全部この時期に謝罪? オリンピックの陰に隠れて、トップが謝罪しましたっていう既成事実を作りたかっただけじゃないの?」

 社長による一連の謝罪が五輪期間中と重なったのは、偶然なのか意図的なのかは分からないが、どさくさ紛れを疑われても仕方ないようなタイミングといえそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/07/30 18:00
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