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手越祐也、『超RIZIN.3』朝倉未来VS平本蓮戦国歌独唱辞退で浮き彫りになった運営の“芸能ビジネス感覚”

手越祐也、『超RIZIN.3』朝倉未来VS平本蓮戦国歌独唱辞退で浮き彫りになった運営の芸能ビジネス感覚の画像1
手越祐也

 元NEWSのメンバーで歌手の手越祐也が、28日にさいたまスーパーアリーナで開催される格闘技イベント『超RIZIN.3』のメインで行われる朝倉未来VS平本蓮戦で試合前の国歌独唱を担当することが20日発表された。テレビ埼玉で生放送された『超RIZIN.3 全力・感動・勇気・挑戦 生放送スペシャル』にて、RIZINの榊原信行CEOから直接言い渡すサプライズにより、その場で決定した格好だ。

 しかし、同22日にRIZINが公式サイトで手越から辞退があったことから、取りやめになったことを発表。さらに、手越目当てで、有料の動画生配信のPPVを購入したファンへの返金を発表する事態に至ったが、そこに至るまでの経緯は、通常のイベントでは考えられないものだった。

 経緯を振り返ると、まず国歌独唱の発表があるや、朝倉、平本の両選手がそれぞれのXで試合前の国歌独唱を“拒絶”する意向を表明。

 さらに平本はそれだけにとどまらず、《ファンなので本当に国歌斉唱をやめてください》《絶対に国歌斉唱は辞退してください》などと辞退を求めるDMを手越に送ったことも公開したのだ。

「朝倉も平本も、対戦が決定した時の会見では『負けたら引退』と口にしたほど(後に平本は撤回)、互いにとっては選手生命に関わるビッグマッチ。手越にオファーした榊原CEOは、PPVの売り上げを伸ばそうとコアなファンが多い手越を起用したようだが、朝倉、平本両選手にこのオファーを事前に知らせていなかったことで、今回の騒動に発展してしまった。とはいえ、RIZINからは、手越に落ち度はないはずなので、一部もしくは全額のオファー時に提示したギャラが支払われることになるだろう」(格闘技担当記者)

 もともと、朝倉、平本両選手は、SNSを最大限に活用し、リング上での実績も相まって、現在の地位を確立してきた。そんな彼らに拒絶されれば手越もたまったものではないだろう。手越といえば2020年6月、旧ジャニーズを退所、YouTuberに転身し、ソロでの歌手活動が活動の柱だったが……。

「かつて朝倉は手越とYouTubeでコラボしていたものの、まさかの“不要発言”をくらってしまった。一方、平本は、“格闘技界SNS番長”とも言える発信力を誇る。そして『超RIZIN.3』は榊原氏がトップだった総合格闘技『PRIDE』以来となる、スーパーアリーナをフルサイズで使用し、観客を動員するRIZINが威信をかけるBIGイベント。ボクシング8階級制覇のマニー・パッキャオを招へいし、メインは互いに因縁があり、SNSの絶大な人気を誇る朝倉VS平本。拒絶の理由は『試合に集中したい、事前に知らされていなかった』とされているが、そもそも集客狙いという芸能ビジネス感覚で手越にオファーした榊原氏に問題があったはず」(格闘技担当記者)

 手越にとっては久々のビッグオファーだったが、思わぬ事態と辞退に発展してしまったということだろうか。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2024/07/28 10:00
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