神田正輝、『旅サラダ』卒業発表と思い出される共演者との“騒動”、その後

　俳優の神田正輝が9月28日の放送をもって、MCを務めるテレビ朝日系旅情報番組『朝だ！生です旅サラダ』（ABCテレビ制作）を卒業することを発表した。

　神田は1997年4月にフリーアナウンサー・草野仁の後を受けて2代目MCに就任。

　今回の卒業発表に際して、「前任の草野仁さんがMCを務められた4年間を目標に頑張ってきました。気がつけば旅サラダは5年、10年、20年、そして32年目になりました。視聴者の皆様、支えていただき誠にありがとうございます」などとコメントした。

　神田の卒業に伴う新レギュラーの出演の予定はなく、女優の松下奈緒が引き続きMCを務め、レギュラーのタレント・勝俣州和、KAT-TUN・中丸雄一も出演を継続するという。

　神田は大阪から生放送される同番組に対してかなりの愛着を抱いていたという。

「神田は旅好きということもあって番組からのオファーを快諾したものの、大阪での生放送ということを当初は知らなかったようです。それでも、毎週、金曜に大阪入りして前泊。番組のスタッフと食事をしたりしてきずなを深めていました。21年12月、娘の神田沙也加さんが舞台出演のために滞在していた北海道札幌市にて急死。その後、葬儀・告別式などを終え『旅サラダ』に出演した際は、番組のオープニングで、『僕はいつもみんなを守る立場だけど今日は守られてる雰囲気がするな。ありがとうございます』と感謝。スタッフや共演者はまるで家族のような存在だったはずです」（ABC関係者）

　だが、昨年11月18日から「体のメンテナンス」を理由に番組を欠席。

　今年1月27日の生放送で復帰したが、激やせぶりに心配の声もあがる中、今回の番組卒業発表となった。

「そろそろ体力的にキツくなったのもあるだろうが、神田のギャラは1本あたり80万円と言われ、年間の放送回数で換算すると3500万円ほど。年数を重ねたこともあるが、この手の情報番組にしては異例の高額ギャラ。体力的に衰えを感じている神田の意向、そして、少しでも制作費を削りたい番組サイドの意向が合致したのでは。その証拠に新レギュラーの出演予定はない」（放送担当記者）

　実際、同番組では神田に先駆けて、1993年4月の番組スタート時からのサブMCのタレントの向井亜紀、09年4月からレギュラーを務めていた三船美佳がすでに昨年3月に同番組を卒業。

　向井の後任として松下がサブMCを担当しているものの、女性レギュラーは不在となっている。

　そんな神田と同番組といえば、過去にはこんな騒動も世間の耳目を集めた。

「16年1月、一部スポーツ紙が番組で共演する神田と三船の不倫疑惑を報道。当時、三船は夫で歌手の高橋ジョージとの離婚問題で係争中でしたが、記事によると、2人の交際は15年夏頃から始まったそうで、離婚騒動最中の不倫であると指摘。同年11月上旬に三船の自宅から近い大阪市内のホテルで逢瀬を交わし、同年12月のある夜にもデートしていたと報じた。すると、神田の事務所はそのスポーツ紙を“出禁”に。神田と三船は『旅サラダ』終了後に2ショットで会見。神田は『離婚問題で揉めている時に、こういう報道が出て、彼女（＝三船）がかわいそう』と怒りをにじませ、三船も『あまりに事実無根な内容』と記事の内容を全面否定。仕事以外での食事も否定しました。

　結局、同年3月、三船は裁判を取り下げ協議離婚の成立を報告。19年4月、3歳年上で美容院経営の男性と再婚し、20年9月に次女を出産。その流れからして、裁判を有利に進めようとした高橋側のリークと言われていましたが、結局、うやむやになってしまいました」（ベテラン芸能記者）

　あの騒動から約8年半が過ぎ、三船に続いて神田も同番組を去ることになる。

　芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「三船さんとの騒動については週刊誌や女性誌ではなく、スポーツ紙が報じたということもあり大きな注目を集めました。神田さんは若い頃から『石原軍団』として活躍し、元妻の松田聖子さんとの熱愛や結婚生活、離婚劇など私生活においても話題を振りまき、マスコミに追いかけられることも多かったのですが、いつも紳士的な対応をしていた印象があります。それだけに、三船さんとの2ショット会見での怒りをあらわにした態度や“出禁”というらしくない強硬な姿勢には驚かされましたね」

　アウトドア好きで知られる神田だけに、『旅サラダ』卒業後は芸能界の喧噪とは距離を置き、大好きな山などを訪れてゆっくりとした時間を過ごし、英気を養うことを考えているのかもしれない。

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