霜降り明星・粗品 音楽ライブでのモッシュ・ダイブ問題でファンに提言「来ないでください」
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お笑いだけでなく、ミュージシャンとしての活動も目覚ましい霜降り明星の粗品が24日、YouTubeの個人チャンネル「粗品 Official Channel♪」を更新。今年9月から始まる全国五大都市ツアー『くるみ割り人形』で共演するミュージシャンを紹介した。
『くるみ割り人形』ツアーは、福岡、大阪、名古屋、東京、札幌の5都市を巡り、各地域のライブハウス「Zepp」で開催される。それぞれのライブにゲストが出演するツーマンライブとなり、福岡は川崎鷹也、大阪は清竜人、名古屋はヤバイTシャツ屋さん(以下、ヤバT)、東京は清竜人25、札幌はsyudouが粗品と共演することになる。
この動画内で、粗品が音楽ライブに不慣れな自らのファンに対し「来ないでください」と呼び掛ける一幕があった。
名古屋のゲストであるヤバTの紹介の際、「まぁこれちょっと先言っとくわ」と切り出した粗品は、ヤバTのライブ中にフロアで発生すると想定される、いわゆるモッシュ・ダイブについての自らの見解を語り出す。
「これは、俺らがしてくださいとは言えない、立場上」
粗品自身はオーディエンスに好きに楽しんでほしいといい、暴れても、声を出して一緒に歌っても、飛んでもいいし棒立ちで静かに聞いてもいいというスタンスであることを明確にしたうえで、「文化としてあるっちゃあるし、容認もできへんし、否定もできひん、俺は正直」と率直な意見を述べ、ライブハウスでのライブは「満員電車のようなもの、人と人がぶつかるよ」「それ無理な人、まず来ないでください」と呼び掛けた。
「それでもどうしても粗品見たいっていう人、後ろにいてください」
「後ろにいたら前で見られへんじゃないかって方、来ないでください」
いつになくはっきりとした口調でカメラに語り掛ける粗品。その裏には「ヤバTとヤバTのファンにだけは迷惑かけるなよ」という強い思いがあったようだ。
そもそも、今回の会場となる各地のZeppは、公式ホームページで「全国のZepp全館において、モッシュやダイブなど周囲のお客様に危害を及ぼす可能性のある危険行為はご遠慮ください。」と明示している。だが実際には、モッシュやダイブなどを危険行為とみなして即刻退場させるライブもあれば、一部容認されているライブも散見されるのが現状だ。
今年4月26日にZepp Hanedaでロックバンド・MY FIRST STORYがワンマンライブを行った際には、公演当日にボーカルのHiroがX(旧Twitter)に「今日は兎に角どの曲でも死ぬほど暴れてくれ。以上」と投稿。ステージ上でも何度もフロアを煽り、モッシュやダイブが大量に発生。多くの観客が退場させられて問題化したことがあった。
Hiroに限らず、ロックやパンクス界隈ではオーディエンスのモッシュやダイブ、サークル、リフトなどが醸し出す一体感を歓迎する空気は根強い。文化か、安全か、その議論はまだまだ続くだろうが、今回の粗品の提言は、「知らないで巻き込まれる人」を少しでも減らそうという誠意に違いない。
(文=新越谷ノリヲ)
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