パリ五輪体操女子・宮田笙子「飲酒&喫煙」で代表辞退の舞台裏と体操協会の管理体制
#パリ五輪 #宮田笙子
日本の五輪お家芸の1つである「体操」で大スキャンダルが発覚した。既報の通り、パリ五輪女子体操日本代表の宮田笙子(19)が飲酒、喫煙行為を認めて代表の座を“剥奪”されたのだ。
7月26日の五輪開幕まで1週間という時期。日本体操協会は7月19日に東京都内で緊急会見を開き、宮田を直前合宿地のモナコから緊急帰国させたうえで事情聴取、飲酒、喫煙行為を認めたことを明かした。女子団体総合、個人総合、種目別3つにエントリーしている宮田の離脱による選手の交替はなし。日本選手団を統括するJOC(日本オリンピック委員会)も同日夕方に競技団体からの辞退届があったことを正式に発表した。
体操競技の関係者はこう語る。
「パリ五輪の女子団体メンバーは5人全員が10代。平均年齢は17歳と若年化が進んでいます。一方で女子体操選手は、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、東京の五輪4大会に出場し33歳で引退した内村航平と異なり、20代前半と若い。常にケガと隣り合わせでフィジカル、精神両面で追い込まれる選手が多いのだろう」
また、今回厳しい措置が取られたことについては「法律で20歳未満の飲酒、喫煙が固く禁じられている中で、日本代表女子キャプテンの問題行動は大きい。仮に隠蔽したり、寛容な処分になった場合、他にも告発が相次ぐ可能性もあったのではないか」と続ける。
今回明らかになった中で引っかかるのは、代表合宿を頻繁に行う東京都北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)内で違反行為があったか否かだ。
「そもそも日本体操協会の行動規範として、20歳以上の選手でも代表活動中は禁煙と明記されている。NTCは国が370億円を投じて建設したトップ競技者用のトレーニング施設で、国民の税金が投入されている。運営は文部科学省所管の独立行政法人日本スポーツ振興センターが行っており、人の出入りはもちろんのこと、報道陣が取材で施設を訪れると必ず『施設のルールによってコンセントからパソコン、携帯への給電はできない』とわざわざアナウンスされるほど厳格に管理されています。選手の宿泊棟、練習施設は専用のカードキーがなければ外部と行き来できず、入館者は事前申請が必須。選手たちの出入りは夜間でも可能ですが、仮に街中で酒を引っかけて戻ってこようものなら翌朝『昨日はだいぶ飲まれていましたね~』と施設関係者から声をかけられることもある。聞けば誰が何時に出入りしたのかを逐一確認しているのです」(五輪関係者)
今回の処分が厳しすぎるという声も確かにある。ただ、素人が聞いても、かなり厳しい監視下に置かれているのは間違いないのだ。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事