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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 井上咲楽、脱水症状の疑いで100kmマラソン棄権

井上咲楽、脱水症状の疑いで『27時間』マラソン棄権…『24時間テレビ』への批判再燃

※イメージ画像:GettyImagesより

 7月20日~21日にかけてフジテレビ系で放送された大型特番『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』で「100kmサバイバルマラソン」が行なわれ、参加したタレントの井上咲楽が脱水症状の疑いによるドクターストップで途中棄権した。これを受けて、日本テレビ系『24時間テレビ』で実施されるチャリティーマラソンに対しても、心配や批判の声が湧き起こっている。

 昨年も行なわれた「100kmサバイバルマラソン」は、「100kmの道のりを、必要以上に休憩時間を取らずに走った場合、一体いつゴールできるのか?」を検証するという企画。優勝賞金は1000万円で、脚力自慢の芸能人ら18人が参加した。

 サバイバルマラソンは、生放送開始から33分後の夜7時3分に一斉にスタート。途中で必要最低限の休憩をはさんでいたが、連日の猛暑と不安定な天気の影響で夜間も気温や湿度が高くなっており、過酷なレースとなった。

 井上は昨年の同レースを完走していたが、今回は48キロ地点でのリタイアが伝えられた。単なる体力の問題ではなく、医師が「急性胃腸炎による脱水症状の疑い」と診断したことによるドクターストップだった。

 井上だけでなく、元サッカー日本代表の駒野友一やA.B.C-Zの塚田僚一ら体力自慢の男性参加者たちも続々と途中棄権。暑さや湿度の高さ加えて、参加者たちの後方30mに「鬼教師」役のランナーが走り、追いつかれたら強制脱落になるというルールがあったため、自分のペースで走れなかったことも棄権続出につながったとの見方があるようだ。

 レースは、同日に離婚を発表した元夫婦である声優の金田朋子と俳優の森渉の激走、OWVの佐野文哉とお笑いトリオ・モシモシのいけによるデッドヒートなどもあって感動的な企画として扱われていたが、ネット上では以下のような批判の声が続出した。

「猛暑の中でやる企画なんだろうか? 面白ければ何をやってもいい時代じゃない」
「この企画のヤバさに気づくことができずに放送してしまうあたり、さすがテレビだなと思ってしまう」
「夏の甲子園ですら今年から二部制(暑さ対策で午前と夕方の二部制を一部導入)が始まるのに、この暑さの中で100キロ走らせるとか正気の沙汰じゃない」
「真夏に素人にマラソンなんてさせて、万が一のことが起きたらどう責任取るつもりなの?」

 さらに、日本テレビ系で8月31日~9月1日に放送される『24時間テレビ』のチャリティーマラソンにも疑問の声が集中している。元自衛官のお笑い芸人・やす子がランナーを務めることが発表されているが、これに対して同じように「猛暑の中で走らせてなにかあったらどうするのか」といった意見が相次いでいるのだ。

 暑さ対策については、21日放送の同局系情報番組『シューイチ』内で、岩田絵里奈アナが「今回のスタートは、気温が下がってくる夜の8時ごろを予定しております」「スタート地点周辺の8月31日夜8時の過去10年間の平均気温はおよそ26℃ということなんですが、水分補給の徹底ですとか、専門スタッフによるペース管理を行い、無理なく対策を行っております」と説明している。

 しかし、井上をはじめとする脱落者が続出した先述の「100kmサバイバルマラソン」は夜7時ごろに開始しており、夜8時ごろのスタートが暑さ対策としてそれほど有効なのかは不透明だ。当然ながら、夜にスタートしたところで翌日の日中にも走ることになるのだから、ほとんど意味がないとの指摘もある。

 ネット上では「ニュース番組で熱中症予防を喚起しているテレビ局が炎天下の中でタレントにマラソンさせるのは矛盾している」「そもそも、なぜチャリティー番組で走らなければならないのか意味不明」といった声もあるが、今後も「真夏のマラソン」で感動を生み出すという慣例は変わらないのだろうか。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/07/22 15:00
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