トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 社会 > 事件  > 松本・文春裁判の本質と場外乱闘の行方

松本・文春裁判の本質「X氏の実名告発と女性週刊誌元編集長」増えすぎた“当事者”と場外乱闘の行方

松本・文春裁判の本質「X氏の実名告発と女性週刊誌元編集長」増えすぎた当事者と場外乱闘の行方の画像1
ダウンタウン・松本人志

 お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志の騒動が新たな展開を見せている。

 松本が自身の性的暴行疑惑を報じた「週刊文春」(文藝春秋)に名誉を毀損されたとして発行元の文藝春秋などに損害賠償などを求めた訴訟で、松本側の代理人弁護士を務める田代政弘氏の“妨害工作”を2週にわたって同誌が報じて波紋を広げているのだ。

 今月10日配信のニュースサイト「文春オンライン」と11日発売の同誌の記事によると、松本に性行為を強要されたと主張し出廷も辞さない構えの「A子さん」に対し、松本の代理人である田代氏が、探偵を使って妨害工作をしているなどと報道。A子さんに対し、相談している男性の知人・X氏を通じて金銭提供を持ちかけ、出廷しないように説得したなどと報じた。

 さらに、X氏が説得を拒んだところ、元女性誌の編集長である女性がX氏の元を訪れ、X氏とA子さんの“不倫記事”が世に出ることを示唆。松本と和解するならA子さんに1億円でも払うと持ち掛けたというが、X氏は不倫などしていないので「報じるなら勝手にしろ」と一蹴したというのである。

 これに対して、田代氏が反論を展開。

 同月11日、都内での取材会で報道を完全否定すると、この件をめぐる読売テレビ制作の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)への報道姿勢にも言及し、BPOへの申し立てを示唆するなど怒りをあらわにした。

 すると18日発売の同誌は、前出の取材会での田代氏の反論を受けてのA子さんのコメントを紹介するとともに、X氏とされるサン綜合法律事務所の中村信雄弁護士が実名で登場。

 中村氏はA子さんとの不倫関係を改めて完全否定するとともに、田代氏による接触やその後に元女性誌の編集長である女性が会いに来た経緯をより具体的に報じ、加えて田代氏の“二つの嘘”を指摘するなどの続報に打って出た。

 大手出版社の週刊誌記者は語る。

「今回の記事で中村氏は、今年2月に田代氏が自身の事務所を訪れてA子さんを裁判の証言に出ないように説得するように求められ、それを拒否すると『先生はA子さんと不倫しているんでしょう。そのことを雑誌が記事にするらしいですよ。私は記事を止められますけど、どうしますか』と“脅迫まがい”の行動をしてきたと説明。さらに、その後に元女性誌の編集長である女性も自身のオフィスを訪れ、中村氏とA子さんの不倫関係を疑わせる記事を提示し、『うちの雑誌では掲載を見送ったけど、他社に持ち込めば記事になっちゃいますよ』や『松本さんの件で、文春とA子さんの間に入ってもらえませんか』、『出廷せずに和解すれば、A子さんには、5000万円でも一億でも渡せます』などと話したことを告発しています」

 先週の時点で同誌の編集部は田代氏の反論に対して《田代氏の説明には、事実誤認や曲解が含まれています。そうした点について、次号の週刊文春にて明らかにします。記事の内容には十分に自信を持っています》とし、次号での“爆弾”の投下を予告していたが、それがX氏による実名告発という形で具現化された格好だ。

「依頼人のためとはいえ、明らかに田代氏が仕掛けたと思われる工作はやり過ぎ。こうなってしまったからには、法廷に工作に巻き込まれたX氏、工作に加担した元女性誌の編集長の出廷も文春側の弁護士が要求することになるだろう。ただでさえ、松本が出廷するまでだけでも、1年以上かかる長期戦になると言われていたのに、またまた裁判に関わる案件の“当事者”が増えてしまった」(芸能記者)

 実際、マスコミ業界では元女性誌の編集長の女性の存在もクローズアップされているとか。

「この元女性誌の編集長は大手出版社の社員と言われており、かなり高給取りのはずだが、松本とA子さんの和解が成立した場合、高額の成功報酬を提示され、それに心を動かされたのでは。今後、彼女が勤務する出版社の対応が気になるところ」(前出・週刊誌記者)

 X氏こと中村氏の告発が事実であれば、この元女性誌の編集長は中村氏に接触しただけでなく、“不倫疑惑”の記事まで用意して持参していたわけだが、出版業界にも詳しい芸能ジャーナリストの立花光氏も首をかしげる。

「女性誌や週刊誌、写真週刊誌などの編集部の人間が自社の利益のための交渉や最終的な事実確認のため、取材対象者や情報提供者に雑誌掲載前の記事を見せるケースはあります。ただ、すでに自身の会社の雑誌での掲載を見送った記事のゲラを自社の利益ではなく、他の媒体に持ち込む可能性を示唆しつつ外部の人間に見せるなんて話は聞いたことがないですし、そもそも現役ではない“元”編集長のこうした行動をこの女性誌の編集部や出版社の上層部はどこまで把握していたのかな、と。芸能マスコミ業界は意外に狭く、『文春』サイドもこの元編集長なる人物の存在は当然把握しているでしょうし、他のメディアも関心を示すでしょうし、“身バレ”などあまりにリスクが大き過ぎていろんな意味で疑問が残ります」

 現時点で同誌の続報に対し、田代氏や先日久々にX(旧ツイッター)を更新するアクションを見せた松本は沈黙を続けており否定も肯定もしていない状況だが、「文春」と松本サイドによるバトルは新たな当事者を交えた“場外乱闘”も含めて、今後さらなる泥仕合に発展しそうな気配である。

日刊サイゾー

芸能・政治・社会・カルチャーなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト。

Twitter:@cyzo

サイト:日刊サイゾー

にっかんさいぞー

最終更新:2024/07/21 13:00
ページ上部へ戻る

配給映画