坂口憲二、ドラマ・映画の出演情報相次ぐ…『医龍』続編も期待される完全復活へ

　俳優の坂口憲二が「完全復活」の兆しを見せている。病気を乗り越えて昨年から俳優活動を再開させていたが、ドラマや映画への出演情報が相次ぎ、今後さらにメディア露出が増加しそうな状況だ。

　坂口は2018年、股関節からひざにかけて激しい痛みを伴う難病「特発性大腿骨頭壊死症」の治療に専念するため、所属していた大手事務所を退社した上で芸能活動の無期限休止を発表。その後はセカンドキャリアとしてコーヒー焙煎士の勉強に励み、コーヒーショップやオリジナルのコーヒーブランドを立ち上げた。

　長らくテレビ業界から姿を消していたが、昨年4月期に放送されたフジテレビ系ドラマ『風間公親―教場0―』（フジテレビ系）で9年ぶりに俳優復帰し、以前と変わらぬ「ワイルド系イケメン」ぶりでファンを喜ばせた。「サントリー生ビール」などでCM出演も再開させ、今春から「クレバリーホーム」「エージーデオ24メン」の新CMが始まるなど、徐々に露出を増やしている。

　さらに、今月から大ヒット映画『キングダム』シリーズの第5弾から第7弾の撮影が始まるようだが、複数のメディアで坂口がこれに出演すると伝えられた。また、今月18日付の「ピンズバNEWS」（双葉社）が今夏にフジテレビ系で放送予定のオムニバスドラマ『ほんとにあった怖い話』の一篇で坂口が主演を務めると報じている。

　同じフジテレビ系では、小泉今日子が2012年に主演したドラマ『最後から二番目の恋』の続編が来年4月期に放送される予定だと一部で報道されており、これも実現すれば前作でメインキャラクターの一人を務めていた坂口が続投する可能性は高い。

　実際、同作の続編放送の「匂わせ」をうかがわせる動きもあった。5月にBSフジで放送されている飯島直子の冠トーク番組『飯島直子の今夜一杯いっちゃう？』に坂口がゲスト出演したのだ。飯島と坂口は『最後から二番目の恋』で共演しており、番組では10年ぶりの再会となった2人が当時のエピソードなどを語り合ったが、坂口のバラエティ出演は休養以前も含めてかなり珍しい。そのため、ファンからは「ドラマの続編制作を匂わせているのでは」とも指摘されている。

　フジテレビと坂口の関係の強さを象徴しているのが、関東ローカルの午後の時間帯に現在再放送されている坂口の主演ドラマ『医龍 Team Medical Dragon』だ。同作は2006年から4期にわたって放送された人気医療ドラマシリーズだが、なぜこのタイミングで再放送するのかは謎めいていた。だが、先述した坂口のドラマ出演情報を踏まえると、納得できるように思える。さらにファンからは「医龍の続編あるかも」といった期待の声も上がっているようだ。

　どうやら、坂口はフジテレビとタッグを組み、俳優としての完全復活を目指すようだ。坂口は現在48歳で、先述のトーク番組出演で「長男が10歳、次男8歳、長女6歳」と3児のパパとなっていたことを明かしたが、それを感じさせない若々しさを維持しているだけに、俳優としてフル稼働できれば需要は高そうだ。

　ただ、コーヒーブランドなども運営しながら拘束時間の長いドラマや映画を中心に複数の芸能の仕事を掛け持ちするとなると体調が心配になる部分もあり、身体に無理のない範囲で活動してほしいものだ。