霜降り明星・粗品とヒカル「YouTuber」としての数字を徹底比較する
#粗品
霜降り明星の粗品が運営するYouTubeの個人サブチャンネル「粗品のロケ」がリニューアル1周年を迎え、登録者数が70万人を突破したことを報告した。
同チャンネルは2022年2月に開設。当初は個人メインチャンネル「粗品Official Channel」からの切り抜きや雑談、ゲーム実況が中心だったが、23年6月に現在の「粗品のロケ」にリニューアル。粗品が自らロケを行う企画が中心となり、登録者を伸ばしてきた。
お笑い界でもっとも積極的にYouTubeを活用している芸人でありながら、各メディアで「YouTuberおもんない」という発言を繰り返し、そのたびに大きな反響を呼んでいる粗品。その粗品の“煽り”に、敏感に反応しているのがYouTuber・ヒカルである。
ヒカルは自らのチャンネルで粗品に対し「ビビってないんやったら来いよ」などと繰り返しコラボを求め、今月10日に更新した“カジサック”ことキングコング・梶原雄太とのコラボ動画でも「俺のほうがおもろいし」「人間としてははるかに俺のほうがおもろいな、マジで」と断言。粗品の発言についても「嫉妬ビンビンに感じる」と分析し、古参YouTuberとしてのプライドを見せた。
だが、純粋なYouTuberとして比較しても、粗品の活動はヒカルに勝るとも劣らないのが実際のところだ。
ヒカルの登録者数は現在、メインチャンネルが490万人、サブチャンネルの「Hikaru Games」が88.3万人、「【公式】ヒカル切り抜きチャンネル」が40.4万人、「Hikaru(歌チャンネル)」が16.7万人、シバター、ラファエルとの共同チャンネルである「炎上軍の休日」が17万人。このすべてを合計すると、652.4万人となる。
一方の粗品は、コンビでの「しもふりチューブ」が213万人、「粗品Official Channel」が207万人、「粗品のロケ」が70.4万人で合計490.4万人。登録者の総数としては、ヒカルが粗品に大きく水を開けている。
ヒカルのメインチャンネル開設は16年3月、「しもふりチューブ」は19年6月だ。また、当時の人気YouTuberと積極的に相互コラボしながら登録者を獲得していったヒカルと、一切のコラボを断ってきた「しもふりチューブ」のスタンスの差こそあれ、ここではヒカルが貫録を示す結果となった。
この登録者数の変動に大きく影響すると言われるのが、動画の更新頻度だ。
現在粗品は、「しもふりチューブ」で週7本、「粗品Official Channel」でも同じく週7本、「粗品のロケ」で週3本と、合計で週17本の動画を更新している。
一方のヒカルはメインチャンネルで週3本のペースをキープしているものの、「Hikaru Games」では5カ月前が最後、「【公式】ヒカル切り抜きチャンネル」は2年前に更新停止、「Hikaru(歌チャンネル)」は2年前、「炎上軍の休日」は5年前までに7本の動画を投稿しただけである。
「YouTuberおもんない」と言い張る粗品が週に17本も動画を作り、YouTuberの立場を代弁するような発言を繰り返すヒカルが週3本の更新だけという逆転現象が起こっているのだ。
当然、更新頻度がこれだけ違えば再生数も違ってくる。直近1週間の粗品関連の17本の合計再生回数は448.4万回、ヒカルの3本の合計は336万回である。絶対数としては粗品だが、コスパを考えればヒカルの数字は極めて優秀だ。
特筆すべきは、ヒカルのメインチャンネルでは昨年7月20日に更新された「ヒカル相馬銀太が行く「福岡貧乏旅行」がハプニング続出だったww」という動画以降、100本以上のすべてで100万回再生を超えていることだ。
YouTuberが「おもろいか、おもんないか」は横に置くとして、ヒカルが強気な言動を繰り返す裏には確たる数字の後ろ盾がある。そして粗品は、おそらく本気でYouTuberを追い落とし、この世界でも天下を獲ろうとしている。その意思が、週17本という更新頻度から感じられる比較結果だった。
(文=新越谷ノリヲ)
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