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古賀紗理那の引退宣言で盛り上がるパリ五輪バレー日本代表“男女同時メダル”へ向けて地上波各局総力戦へ

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古賀紗理那(写真/Getty Imagesより)

 パリ五輪への出場を決めているバレーボール女子日本代表主将の古賀紗理那が7月9日、自身のインスタグラムでパリ五輪を最後に現役を引退すると表明した。バレーボールファンにとっては残念なニュースだが、パリ五輪を盛り上げたい地上波テレビ各局にとっては、ポジティブな材料になりそうだ。

 現在、SVリーグ女子のNECレッドロケッツに所属する古賀。2013年に日本代表に初選出され、2021年の東京五輪にも出場。パリ五輪前最後の世界大会であるネーションズリーグでは、日本代表を主将として牽引し銀メダル獲得に貢献した。

 そんな古賀の夫は、SVリーグ男子のジェイテクトSTINGSに所属するバレーボール男子日本代表の西田有志である。男子日本代表も、ネーションズリーグで銀メダルを獲得しており、男女ともにパリ五輪での活躍が期待されている。

「現在のバレーボール日本代表は世界ランクも上位をキープしており、パリ五輪で躍進する可能性も高い。特に男子は世界ランキング2位ということで、メダル獲得濃厚とさえ言われています。一方の女子は世界ランキング7位であり、メダル獲得には上位を倒さなければならない。そういう意味では、今回のパリ五輪では男子日本代表のほうが、注目されている現実があります。しかし古賀選手が引退を表明したことで、女子日本代表にひとつの“ドラマ”が盛り込まれ、女子の注目度も高まった形です。“男女同時メダル獲得”はもちろんのこと、古賀選手と西田選手の“夫婦同時メダル獲得”への期待が高まり、盛り上がる要素は多い。古賀選手の引退宣言によって、日本のバレーボールへの関心が加速している」(スポーツ紙記者)

 メダルの期待も高く、注目される要素の多いバレーボールということで、試合の中継を担当する地上波テレビ各局もかなり気合が入っているようだ。

「かつてフジテレビではバレーボール国際大会の中継において、旧ジャニーズ事務所のタレントを公式サポーターなどに起用し、会場の集客や視聴率の面でジャニーズファンに頼っていた部分があった。そんななか、故ジャニー喜多川氏の問題によってバレーボールの現場から旧ジャニーズタレントが排除され、不安材料もあったものの、蓋を開けてみると純粋なバレーボールファンが試合会場に足を運ぶようになり、不安も払拭。つまり、バレーボールはタレントに頼る必要もなく、人気コンテンツとなりつつあるわけです。芸能界的なしがらみと関係なく、バレーボールの中継ができるようになったというのは、テレビ局にとってもありがたいこと。シンプルにプレー内容にスポットを当てて盛り上げればいいわけで、無駄に派手な演出をする必要もないし、タレントギャラなどのコストも掛からない。そういう意味でも、今回のパリ五輪のバレーボール中継は、テレビ局としても盛り上げやすくなったと言えるでしょうね(同)

 単純に人気スポーツというだけでなく、メダル獲得の可能性も高いとなれば、各局が“パリ五輪の目玉”としてバレーボール中継に力を注ぐのは当然のことだろう。

 ここで気になるのは、7時間あるパリと日本との時差だが、それもあまり関係なさそうだ。パリ五輪での1次リーグは男女合わせて6戦あり、そのうち1試合が日本時間の午後4時開始で、4試合が午後8時開始。唯一深夜となるのは、午前4時試合開始となる男子の第3戦アメリカ戦だ。

「ゴールデンタイムに多くの試合を中継できるので、地上波各局も“高視聴率間違いなし”という状況で、余計に気合いが入っています。またTVerでの見逃し配信もある予定で、日本時間深夜の試合はそちらへの誘導も期待できる。各局がバレーボール中継に、総力を投じるくらいの勢いになると思います」(同)

 さらに、大会後もバレーボールを人気コンテンツに押し上げる方法がいくつもありそうだ。

「あり得るなら古賀選手と西田選手の共演は、テレビとしてはかなりおいしいネタになる。これだけ注目度も高まっていれば、試合外の部分での密着映像なども多いことから料理する素材はいくらでもある。そもそも、いまの日本代表は男女とも強いという大きなアドバンテージもありますし、このパリ五輪をトリガーにして、バレーボールが地上波における大人気コンテンツとして飛躍していく可能性は高い。テレビ各局もそうですし、バレーボール協会だって、このチャンスを絶対にものにしてやろうと躍起になっていますよ」(同)

 古賀選手の引退宣言が拍車をかける形で、一気にパリ五輪での最注目競技となった男女バレーボール。その未来を占うこの大会を見逃す手はなさそうだ。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2024/07/20 14:00
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