『24時間テレビ』メインパーソナリティー廃止報道…日テレは“何が何でも放送”の姿勢
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いまだに番組の顔となるメインパーソナリティーが発表されていない異例の状況となっている日本テレビ系のチャリティー特番『24時間テレビ』(8月31日~9月1日に放送)。今年は「メインパーソナリティーが廃止される」と報じられ、着服問題などを機に大幅リニューアルを敢行するようだ。
『24時間テレビ』は、2003年にTOKIOが選ばれてから旧ジャニーズ事務所のタレントが毎年メインパーソナリティーを担当し、例年はその年の4~5月に発表されていた。しかし、旧ジャニーズは性加害問題によって崩壊し、なおかつ日テレの系列局の幹部(当時)が同番組で視聴者から集めた寄付金を長年にわたって着服していたことが発覚。その影響でメインパーソナリティーの人選は難航し、今年は同局の水卜麻美アナとフリーの羽鳥慎一アナが総合司会を務めることが決まっている以外は、出演者情報が明かされていない。
そんな中、15日付の「女性自身」(光文社)WEB版が「『24時間テレビ』メインパーソナリティが廃止へ!“24人で入れ替わり担当”の異変」と題し、今年はメインパーソナリティーそのものが廃止されると報じた。
記事によると、メインパーソナリティーをなくす代わりに、リレー形式で「24時間を24人で繋ぐ」ような番組構成になるといい、日テレと縁の深い女性フリーアナウンサーや男性アイドル、ベテランお笑いタレント、長寿番組のパネラーらの出演が内定しているという。
また、日テレで『しゃべくり007』『上田と女が吠える夜』『Going!Sports&News』など複数のレギュラーを持つことから「ミスター日テレ」とも呼ばれる上田晋也が、水卜・羽鳥の両アナと共に総合司会を務めるとされている。メインパーソナリティーの廃止や上田の総合司会起用は他のメディアでも報じられており、かなり信憑性が高そうだ。
今年の『24時間テレビ』については、先述した着服問題によって「今年は休止すべき」「いっそ打ち切りにしたほうがいい」といった声が噴出。6月下旬に水卜アナが同局系『ZIP!』で涙ぐみながら事件を謝罪し、「皆様が作ってくれた24時間テレビを続けることで信頼を取り戻したい」とする局の意向を代弁した。
しかし、いまだに批判が多いことから、番組の顔となるメインパーソナリティーは例年と違ってイメージダウンとなる可能性が高い。もはや「貧乏くじ」ともいえるものとなっていたことから、日テレと縁の深いタレントたちに頭を下げて出演してもらい、多人数リレー形式のMCとすることで「批判を分散する」という作戦ではないかと推察されているようだ。
ただ、こうなると「番組の顔」が存在しないに等しくなる。これまでメインパーソナリティーに旧ジャニーズ系タレントが起用されていたのは、彼らの熱狂的なファンたちからの募金が見込めるという意味合いも大きかった。近年は募金総額が減少傾向にあったが、着服問題があった上に番組の顔が不在となると、より募金額が落ち込むのは確実だろう。
通常なら、ここまで不安定な要素が多いとなれば「今年は休止し、準備をしっかり整えて来年以降に開催する」という判断をしそうなものだ。それでも日テレが「何が何でも放送を強行する」となると、テレビ局や広告代理店などが絡んだ巨大利権があるのではといった憶測を招きかねない。
いずれにしても、今年の放送は半世紀近い歴史を持つ『24時間テレビ』の大きな分岐点となりそうだ。
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