有吉弘行『サンドリ』で大竹まことの『THE夜会』批判に呼応した背景

　お笑いタレントの有吉弘行が今月7日放送の自身がパーソナリティーを務めるJFN系列のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』（サンドリ）で、大竹まことからの苦言に言及して話題となっている。

　事の発端は大竹がパーソナリティーを務めている、今月5日放送の文化放送の『大竹まこと　ゴールデンラジオ！』。番組名は出さなかったものの、有吉が出演するTBS系『櫻井・有吉THE夜会』の放送内容を話題にしたことだ。

　大竹は「小泉孝太郎クンがいてね。周りをバラエティー班が囲んでるわけですわ。顔が売れてる人たちがたくさん揃っていて。で、何するのかなと思ったら、『小泉孝太郎くんが納豆を混ぜて、ご飯にかけて食べるか？　それとも、かけずにそのままかきこむか？　どっちだろう？』というのを予想しているわけだ。結構ないい時間のバラエティーでだよ」と説明。

　続けて、「テロップが出て『263回かき混ぜました』みたいな。『ネギを入れてから63回』とか出るわけ。それで2班に分かれてBETしたりしているわけ。まあね、いいんですけど。『長い間バラエティーやってきて、ここがたどり着いた場所か？』と一瞬、俺は思ったわけ」とあきれた様子で語った。

　そうした中、有吉は『サンドリ』で「いや、俺だって小泉孝太郎が納豆をご飯にのせるか、直接食うかに賭けるのはイヤなんですよ。助けてください、大竹さん。俺だってイヤです」と苦笑まじりに話したのだ。

　有吉が自ら大竹のラジオ番組でのボヤキに呼応した格好だが、バラエティー番組を手掛ける放送作家はこう語る。

「有吉さんが『サンドリ』で時事的なニュースや身の回りの出来事を話題にするのはよくあることではあります。ただ、番組名すら出されていないのに、わざわざ自分の方から大竹さんの発言を取り上げたのは意外でしたね。特に2人の間で不仲説や遺恨などは聞いたことがないですし、そもそも大竹さんは最近も、有吉さんが妻の夏目三久さんと子どもとのプライベート写真を一部週刊誌が掲載したことを批判した際、『有吉の気持ちが本当によくわかる』と寄り添う発言をしていましたし。有吉さんの発言のトーンからしても大竹さんを批判するというよりは、同調している観すらありましたからね。きっと有吉さんの方も最近の『櫻井・有吉THE夜会』の内容や企画について思うところがあったのでしょう」

『櫻井・有吉THE夜会』といえば、かつては人気番組として知られていたが、近年は視聴率も低迷しているという。

「裏番組が『ダウンタウンDX』と強力なのもありますが個人視聴率、世帯視聴率ともかつての勢いはありません。松本人志さん不在の同番組の後塵を拝することも多々あり、今回の大竹さんの発言に対してもインターネット上では『確かに最近の“夜会”の企画はつまらな過ぎる』や『昔はもっと面白かったのにね』といった意見も見受けられます」(前出の放送作家)

　そうした中、TBSの番組制作スタッフはこう明かす。

「このタイミングで有吉さんが大竹さんの『夜会』批判に呼応した背景には、番組のリニューアルも関係しているのかもしれませんね。実は『夜会』に関しては今秋の番組改編で番組スタッフを大幅に入れ替えたテコ入れが局内でも噂されているんです。前身番組の『櫻井有吉アブナイ夜会』から番組も10年目を迎えていますし、近年は視聴率も低迷していますからね。とはいえ、打ち切りにしたところで裏番組も強いですし、新番組が『夜会』以上の視聴率を獲得できる可能性は低いということで、有吉さんと櫻井翔さんの2人看板はそのままにリニューアルとしようというのが上層部や編成の判断のようです」

　10月以降の『夜会』に要注目である。

大山ユースケ（ライター）

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ