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楽天・田中将大、名球会入りに黄信号も200勝達成に“秘策”勝負は猛暑の8月

楽天・田中将大、名球会入りに黄信号も200勝達成にとっておきの秘策勝負は猛暑の8月の画像1
楽天・田中将大(写真/Getty Imagesより)

 楽天の田中将大が、名球会入りというゴールを前に完全に停滞している。今季は勝利を上げるどころか1軍登板機会さえなく、長らく2軍で調整中。昨年10月に手術を受けた影響により、2軍でも1試合しか登板していない。

 田中は2013年、24勝0敗という神がかり的な成績でチームを日本一に導き、その実績を引っ提げてヤンキースに移籍。メジャーでも7年で78勝を上げ、名声をほしいままにしたが、2020年にヤンキースとの契約が切れると、日本球界復帰の道を選んだ。しかし、日本人史上最高年俸となる9億円(推定)をもらいながら、2021年は4勝に終わり、その後も9勝、7勝と成績は低迷。年俸は2.6億円まで下がったが、それでもコスパは最悪で、すっかり肩叩き候補だ。

「日本復帰後の田中は球速こそ150kmを超えていますが、スプリットとスライダーの衰えが目につきます。スプリットで空振りが取れず、スライダーも球速が落ちてきっちりコンタクトされ、さらに制球力も落ちて、昨年の防御率は4.91まで落ち込みました。ここ数年、球界は投高打低が顕著で、その中でこの数字は酷い。故・野村克也元監督に“神の子”と言われた田中も今年で36歳ですから、その年齢で登板機会ゼロではクビを宣告されても不思議ではありません」(フリーの野球ライター)

 ただ、田中はもちろん球団側にも引くに引けない事情がある。田中が昨年まで積み上げた日米通算の勝利数は197。名球会入りを前提にいろいろなプランが進んでいるのだ。

「日本復帰後の成績を見れば、田中は完全に落ち目。200勝を手土産に引退してもらいたいというのが球団の本音でしょう。年俸は下がったとはいえ、田中はいまだにチーム屈指の高給取りですし、チームメイトとも距離があるというもっぱらの評判。昨年発生した安樂智大のパワハラ騒動では、田中がイジメを容認していた疑惑が浮上し、イメージは悪化しました。しかしチームのレジェンドを、まさか200勝目前でクビにするわけにはいきません。球団は200勝を応援する特設サイトを作り、名球会入りを果たした折には盛大にお祝いする予定で、記念グッズもすでに発注済みです。関係者はいつ200勝を達成するか、今か今かと待ち構えている。是が非でも200勝に到達してもらわないと困る状況なのです」(週刊誌スポーツ担当記者)

 かつての田中なら3勝を上げることなど容易かっただろうが、昨年、1年間ローテーションを守って7勝だった田中に「残り3つ」はなかなかの数字。そこでささやかれているのが、8月の電撃復帰計画だ。

「楽天は8月に西武との3連戦が3回控えています。今季の西武は打撃陣があまりに貧弱で、チーム打率は2割ちょっと。味方が3点取れば勝てます。西武戦はいずれも週末に固まっているので、中6日で4回投げれば、そのうち3回は西武戦。勝ち星を稼ぐ絶好のチャンスです。3月以来、2軍戦でも投げていない田中ですが、6月にはブルペンでの投球動画をXに投稿し、健在をアピールしました。夏の甲子園の時期に、マー君の復活が見られるかもしれません」(同上)

 日米を股にかけた大エースの右腕に神通力は戻るか。

石井洋男(スポーツライター)

1974年生まれ、東京都出身。10年近いサラリーマン生活を経て、ライターに転身。野球、サッカー、ラグビー、相撲、陸上、水泳、ボクシング、自転車ロードレース、競馬・競輪・ボートレースなど、幅広くスポーツを愛する。趣味は登山、将棋、麻雀。

いしいひろお

最終更新:2024/07/16 12:00
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