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日テレ「大谷翔平に謝罪なし」で批判集中…『24時間テレビ』への視線さらに厳しく

日本テレビ

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平が、ロサンゼルス郊外に約12億円で購入した新居を売却する決断を下したと報じられた。フジテレビや日本テレビが新居の場所や間取りなどを詳細に報道し、観光客が押し寄せるなどしたことが影響したとみられる。フジテレビは番組内および社長定例会見で謝罪したが、日本テレビは「だんまり」状態で批判が集中しており、恒例のチャリティー特番『24時間テレビ』にも悪影響が出そうだ。

 騒動の発端は、5月下旬にロサンゼルスの地元メディアが大谷の「12億円新居」を報道したこと。後追いの形でフジテレビと日本テレビが情報番組内で報じたが、空撮映像や周辺からのリポートに加え、敷地内のバスケットボールコートを盗み撮りするといった場面も。さらに、事情を知らない近隣住民にインタビューして大谷が引っ越してくることをわざわざ伝えるなど、プライバシーや安全面にかかわる「個人の自宅」の取材としては過剰な印象が否めないものとなっていた。

 場所が特定できるような報道だったため、日本人をはじめとしたアジア系の人々を中心に大谷の新居周辺に観光客が押し寄せるようになり、アメリカではセレブ宅を狙った窃盗事件が多発していることから、大谷の新居がターゲットになる恐れも懸念された。

 この事態に大谷が激怒したとされ、フジテレビは3日放送の『Live News イット!』、翌4日放送の『めざまし8』の中で「大谷選手とそのご家族、代理人をはじめとする関係者のみなさんにご迷惑をおかけし、お詫び申し上げます」と謝罪。さらに、5日の定例会見で港浩一社長が「フジテレビの報道により大谷選手、そのご家族、代理人をはじめとする関係者の皆様にご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っております」と頭を下げた。

 フジテレビの謝罪では、番組内で「新居には多くの観光客や地元の方が訪れる状況が発生しております。大谷選手の自宅をはじめ、プライベートな空間を訪れることはお控えいただき、大谷選手に会いたいときは球場に足を運んでくださるよう、お願い申し上げます」と視聴者に呼びかけられ、ネット上で「お前が言うな」の大合唱が起きるというツッコミどころはあったが、謝罪したことには違いない。

 一方、同じように大谷の新居を報道していた日本テレビはいまだに謝罪せず、騒動に対して「だんまり」のままだ。

 日本テレビの番組においても、近隣の住宅をモザイクなしで撮影したり、大谷の新居の玄関前からカメラをズームして室内をのぞき込もうとする場面があったりと、過剰な取材に思える部分が多々あった。そうした報道のせいで、大谷が「新居の売却」を迫られたのだとしたら、なおさら謝罪するべきに思える。

 にもかかわらず、まったく謝罪する気配がないことから、SNSでは以下のような声が上がっている。

「報道自体もやばいけど、迷惑かけて謝罪すらしないってどうかしてる」
「さすが、グループのトップが『たかが選手が』と発言したテレビ局ですね」
「24時間テレビ継続のために女子アナに謝らせても、大谷には頭下げられないの?」
「愛は地球を救うのか?(24時間テレビの今年のテーマ)って、大谷に謝ることすらできないのに救えるわけがない」

 日テレといえば、昨年11月に系列局の幹部(当時)が『24時間テレビ』に寄せられた寄付金などを長年にわたり着服していたことが発覚。番組の休止を求める声もあったが、日テレは内部調査をした上で、今年も8月31日~9月1日に放送すると発表した。

 6月下旬、同番組の総合司会を務める水卜麻美アナが情報番組『ZIP!』で涙ぐみながら騒動を謝罪し、「皆様が作ってくれた24時間テレビを続けたいです。24時間テレビで信頼を取り戻せるよう、必死に考えて伝えてまいりたいと思っています」と継続の意思を語ったが、ネット上では「なぜ社員に謝らせて経営陣はだんまりなのか」「本来なら経営陣が記者会見を開いて謝罪と説明をするべき」といった批判が相次いだ。

 今回の大谷の一件でも「だんまり」となったことで日テレの対応に憤っている視聴者は多く、着服問題で逆風にさらされている『24時間テレビ』への視線がさらに厳しくなりそうな気配だ。このままでは視聴者からの信頼を失ってしまうことになりかねないが、日テレは「スルー」で押し通すのだろうか。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/07/13 10:00
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