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週刊誌スクープ大賞

小池百合子都知事は任期中に逃亡必至!? 神宮・築地・晴海を巡る「癒着構造」の闇

「『小池知事』が肥大化させる『東京都』と『三井不動産』癒着の伏魔殿」

 今週の第1位は、小池百合子都知事だけではないが、歴代の無能な都知事たちが脈々と築いてきた財閥との「癒着構造」にメスを入れた新潮に捧げたい。

 小池百合子が291万票を獲得して三選を果たした。だが、2位の石丸伸二の165万票と3位蓮舫の128万票は小池批判票である。小池都政に嫌気がさしている都民が半数いるということである。

 さらに小池には、元側近が訴えているカイロ大卒は真っ赤な嘘だという経歴詐称裁判が控えている。それに候補者でありながら自身のPRを公務の中で行っていたのは公選法違反だとして、郷原信郎弁護士と上脇博之神戸学院大教授が刑事告発している。小池都政“終わりの始まり”を予感させるではないか。

 さらに大きな疑惑が噴出した。週刊新潮(7/11日号)が報じた小池と三井不動産との癒着構造の闇である。

 発端は「しんぶん赤旗」(6月16日付)だった。都市整備局(旧都市計画局)元局長や同局元参事ら12人が三井不動産に、同局元所長ら2人が三井不動産レジデンシャルに天下っていたというのである。

 三井不動産は神宮外苑再開発、築地市場跡地、東京五輪・パラの選手村を改修した「晴海フラッグ」という大プロジェクトに深く関わっている。神宮再開発にはあの“疑惑のデパート”森喜朗も登場してくる。新潮で元都庁幹部の澤章はこう語っている。

「神宮外苑の再開発計画は、故・石原慎太郎都知事の時代にスタートしています。そして、オリンピック招致に失敗した後、森元総理が石原さんを“もう一度オリンピック招致に挑戦しよう”と説得するあたりから本格化します。
明治神宮外苑は都市公園で風致地区でもあるので元々、いろいろな規制がかかっています。その規制をかけているのが、都の都市整備局です。そこが神宮外苑の規制を取っ払う手続きをして、容積率をバーンと上げて、三井不動産などが高層ビルを建てて儲けられるようにお膳立てをしてきたわけです」

 石原元知事がオリンピック招致への再挑戦を表明したのは東日本大震災から4カ月後の2011年7月。翌12年5月、当時の東京都副知事の佐藤広と都市整備局幹部の安井順一の二人が、議員会館に森元総理を訪ねた時の興味深いやり取りが都の内部記録に残されているという。

「神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替えて建て直すという、まさに今現在進んでいる再開発計画と同じ構想を安井氏が示すと、森元総理は次のように応じたという。
〈素晴らしい案じゃないか。長生きしないと〉
構想を示した安井氏はその後、役人として副知事に次ぐナンバー2の地位『都技監』に昇進している」(新潮)

 三井不動産などがこの構想に沿う形で再開発に向けた協議を始めたのは13年ごろ。当時の都知事は石原の後継の猪瀬直樹である。その後、都知事の座は舛添要一を経て小池に移り、21年12月、都は再開発の詳細な内容を示した都市計画案を公表。

 翌22年8月には、再開発で建て替えられる新秩父宮ラグビー場を整備、運営する事業者を選ぶ一般競争入札が行われている。

 入札に臨んだのは以下の三つの企業グループ。「楽天、清水建設、TBS」「鹿島建設、三井不動産、東京ドーム」「三菱地所、大成建設、電通」。選ばれたのは、「鹿島建設、三井不動産、東京ドーム」のグループだった。入札価格は清水建設のグループが約226億円、三菱地所のグループが約358億円だったのに対し、三井不動産のグループは1桁少ない約82億円だった。

 三井としては神宮外苑の再開発は自分のところが主導でやるのだから、トータルで儲かればいいということなのだろう。

 築地市場跡地の再開発を担う事業者が発表されたのは今年4月19日。これまた三井不動産を代表とするグループが選ばれている。

 ここには読売新聞も一枚かんでいる。老朽化した東京ドームを捨てて巨人軍が本拠地にするドーム球場を築地につくろうという“目論見”があるというのである。

 すでに東京ドームは三井の子会社になっているので、周辺の文京区の超一等地を再開発するのではないかといわれているようだ。神宮も築地も住民の声など無視する形で進められてきた。小池の「築地は守る」という公約も嘘だった。

 極めつけは「晴海フラッグ」。都有地を近隣標準地価の「9割引き」という不当に安い価格で三井不動産などのデベロッパー11社に投げ売りしてしまったのだ。

「都と事業者が談合していた疑惑がある」と損害賠償を求める住民訴訟も起こっている。

「東京都はすごい勢いで土地や財産を三井不動産に差し出しているようなものです」(原田あきら都議)

「三井不動産は都庁OBを利用して都政をコントロールしようとしていると考えるのが当然です」(全国市民オンブズマン連絡会議幹事の清水勉弁護士)

 小池が三井不動産にこれだけの利権を与える裏には、巨額な金が小池に流れていると考えるのが常識ではないか。小池の三期目は茨の道になる。(文中敬称略)

【巻末付録】

 最初は現代から。

「松島かのん 夏の光、はじけて」「逢沢りな 南国の愛人」

 お次はポスト。

「小芝風花(27)凛として咲き誇る」

袋とじ「全裸ナイトプール」。「沖縄ではじけたときちゃん」

 早くもヌードさえも夏枯れのようだな。

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2024/07/11 17:00
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