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『24時間テレビ』旧ジャニーズ「メインに起用せず」報道…着服問題とWパンチで募金額激減か

日本テレビ

 8月31日~9月1日に日本テレビ系で放送される毎年恒例のチャリティー特番『24時間テレビ』のメインパーソナリティーをめぐり情報が錯綜している。今年も旧ジャニーズ系タレントの起用が内定したと伝えられていたが、一転して「メインパーソナリティーに起用しないと最終判断が下った」と報じられたのだ。

 『24時間テレビ』は、2003年にTOKIOが選ばれてから旧ジャニーズ事務所のタレントが毎年メインパーソナリティーを担当し、例年はその年の4~5月に発表されていた。しかし、今年は同局の水卜麻美アナとフリーの羽鳥慎一アナが総合司会を務めると告知されたのみで、いまだメインパーソナリティーの情報は伏せられたままだ。

 昨年、ジャニーズ性加害問題が大きく騒がれたことで、番組のイメージ的に「旧ジャニーズ勢を起用していいのか」という疑問の声が上がっており、それが発表の遅れにつながっているとみられる。

 さらに、昨年11月に日テレの系列局の元幹部が『24時間テレビ』で集めた寄付金の一部を長年にわたって着服していたことが発覚。今年は逆風にさらされること必至で、番組の顔となるメインパーソナリティーは「貧乏くじ」になる可能性が高く、旧ジャニーズ以外にオファーしても「承諾してくれるタレントがいない」という問題が生じていた。

 その結果として、旧ジャニーズの後継会社「STARTO ENTERTAINMENT」のグループがメインパーソナリティーに起用されることが「内定した」とする報道が6月にあった。

 ところが、今月8日付の「女性自身」(光文社)WEB版は「『24時間テレビ』22年ぶりの“異変”…STARTO社のタレントがメインパーソナリティに登場せず」と題し、STARTO社のタレントはメインに起用されない見込みだと報道。記事によると、同番組は子ども食堂支援事業なども手がけることから、日テレが多くの未成年者が被害に遭ったジャニーズ性加害問題を鑑みて「適切ではないという最終判断を下した」という。

 ただ、レギュラー番組のスタッフとのつながりなどで『24時間テレビ』の企画への出演を予定しているSTARTO社のタレントはいるといい、出演はメインパーソナリティー以外の形になりそうだという。そうなると、同局系の人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』に出演しているTOKIOやSixTONESの森本慎太郎、Aぇ! groupの草間リチャード敬太らが登場する可能性はありそうだ。

 しかし、STARTO社のタレントをメインから外すと、ファンからの募金が見込めなくなるという問題が生まれる。

 番組の最後に発表される募金総額の速報値は、昨年は約2億2223万円で、2022年の約3億1819万円と比べて約1億円の減少、2021年の約4億2102万円と比べると約2億円も減っていた。ただでさえ募金額が減少傾向にあるなか、視聴者の寄付の意欲を失わせる着服問題があった上に、熱烈なファンによる寄付が期待できたSTARTO社のタレントをメインから外すとなると、かなり厳しい数字になると想像される。そうなれば、番組の存在意義を問われることになるだろう。

 もし「旧ジャニーズ外し」となれば、問題山積で打ち切り論も噴出している『24時間テレビ』にトドメを刺す決定打になる恐れもありそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/07/09 18:00
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