日テレが「漫画原作者と関係良好」露骨アピールか…『降り積もれ孤独な死よ』視聴率5.2%で発進
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成田凌主演の日本テレビ系連続ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』(読売テレビ制作/日曜午後10時30分)が7月7日よりスタート。ネット上では、日テレのある“アピール”が話題だ。
同ドラマは、アプリ『マガジンポケット』で連載中の井龍一氏と伊藤翔太氏による同名漫画を原作としたノワールサスペンス。脚本を波瑠主演『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)を手掛けた橋本夏氏、メイン演出を映画『先生を流産させる会』(2012)や『許された子どもたち』(20)などの内藤瑛亮監督が務める。
第1話では、主人公の刑事・冴木仁(成田)が屋敷の地下室で白骨化した13体の遺体を発見。屋敷の持ち主である灰川十三(小日向文世)に容疑がかかるが、かつて一緒に暮らしていた蓮水花音(吉川愛)ら複数人が「灰川は犯人ではない」と主張する……というストーリーだった。
原作者が大絶賛「いや~ 感動しました!」「本当に満足」
ドラマ版のオリジナルキャラクターも登場した初回だが、この放送翌日の7月8日、「オリコンニュース」など複数のニュースサイトが井龍氏による同じコメントを報道。
それによれば、井龍氏は第1話に対して「めちゃくちゃ良かったです! 撮り方が映画のようで地上波でここまで出来るのかと驚きました! 監督さんの功績も大きいと思いますが、成田さんをはじめ出演者のみなさんの演技も素晴らしかったですね! いや~ 感動しました! 原作者としても本当に満足の第1話でした!」と太鼓判を押したという。
初回放送後に、同局が井龍氏のコメントを報道各社に撒いたようだが、同ドラマは制作発表時にも井龍氏による「今回は実写ドラマ化に際し、原作が未完結ということもあり、思う存分にオリジナルの展開にしてくださいとこちらの方からもお願いいたしました」とのコメントを発表。
この時も、「企画から脚本までを拝見した限りとても原作にリスペクトを持って、より面白いものを作るぞという意気込み&熱量が感じられる内容になっていると思います。何より物語の根幹に関わるテーマはちゃんと引き継がれていますし、正直このネタ原作でも使えないかなぁという箇所もチラホラあります」とドラマ版を大絶賛する内容であった。
そのため、ネット上では「原作者が認めているなら、安心して楽しめる!」と好意的に受け取る人がいる一方で、「日テレは『セクシー田中さん』騒動のイメージを払拭するために、何度も太鼓判コメント出してるの?」「日テレは、原作者との関係良好をアピールするのに必死だね」といった声も散見される。
同枠前期『アクマゲーム』は原作者がダメ出し連発
日テレといえば、1月に同局連ドラ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが急逝した際、ドラマ制作側が原作者を「ないがしろにした」などとして炎上。さらに、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームによる調査報告書が5月に公開されると、その内容がさらなる波紋を呼んだ。
また、『降り積もれ孤独な死よ』が放送されているドラマ枠では、前クールで日テレ制作による『ACMA:GAME アクマゲーム』を放送。
しかし、『ACMA:GAME アクマゲーム』の原作者であるメーブ氏が、ドラマ放送中に「ううーん…ちょっと流石に不明なこと、はっきりしないことが増えすぎて、7話は楽しめなかった…」「漫画と設定を変えてもいいんだけど、それで矛盾が発生して、その矛盾がキャラの心情すらもわからなくさせてしまっている気がします」などとダメ出しを連発したため、「日テレは『セクシー田中さん』騒動の教訓をもう忘れたのか?」「日テレの漫画原作は心配」と日テレに厳しい声が相次ぐ事態となっていた。
こういったことが続いた日テレは、スポンサーや視聴者の信用回復を目指し、『降り積もれ孤独な死よ』放送中は井龍氏の絶賛コメントを積極的に公開しようとしているのかもしれない。
初回の視聴率は平均世帯5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人2.9%と振るわなかった『降り積もれ孤独な死よ』。原作はまだ連載中だが、一体どんな結末になるのだろうか。
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