『古畑任三郎』SMAPメンバー“黒塗り問題”にフジテレビが言及した背景
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1994年の放送開始から30周年を迎えた故田村正和さん主演のフジテレビ系ドラマ『古畑任三郎』シリーズにおいて、SMAPのメンバーたちの写真が“黒塗り”にされてしまい一部で騒動になっていたが、5日に行われた同局・港浩一社長の定例社長会見にて、経緯説明があったことを各紙が報じた。
問題となったのは6月18日の放送。3シーズン最終話『最後の事件・後編』が放送されたが、冒頭で田村演じる主人公の古畑任三郎が歴代犯人たちの写真をバックにオープニングトークを展開するという演出があったのだが、なぜか画面右上に並んだSMAPのメンバー5人の写真が「黒塗り」で見えないように処理されていた。
「現在、SMAPのメンバーで旧ジャニーズ事務所(現SMALE-UP.)に残留しているのは木村拓哉のみ。中居正広は個人事務所、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は『新しい地図』として活動している。契約上、SMAPの肖像権は旧ジャニーズが所有していると思われるが、個人となると難しい状況なのかもしれない。旧ジャニーズへの忖度で全員“黒塗り”にしたというのが業界関係者の大方の見方だった」(放送担当記者)
一部スポーツ紙によると、定例会見で同局の矢延隆生専務取締役は「当社の放送対応で視聴者の、関係者の皆さまにご迷惑、ご心配をおかけいたしました。制作の詳細についてはお答えを控えさせていただきます」との見解を発表。さらに、黒塗りに至った経緯については「事務所からの要望ではありません」と明言。「TVerでは加工せずに配信することになりました」と報告した。
「SMAPの映像使用に関して、旧ジャニーズが以前の体制ならば即座にNGが出ていただろう。旧ジャニーズの藤島ジュリー景子元社長に判断を仰げば良さそうなものだが……。ただ、一線を退いているので、そこも難しかったようで現場は迷っていたという」(フジ関係者)
そんな状況に追い打ちをかけたのが新体制への移行。すでに、4月から所属タレントたちのマネジメントをSTARTO ENTERTAINMENTが担当しているが、SMAPに関してはどう扱ったらいいのかは曖昧なようだ。
「もし、STARTO社に、長年、旧ジャニーズで広報を担当していた元副社長のS氏が残っていれば、窓口になってズバっとジャッジしていたはず。だが、今や、S氏の代わりになれる人材がいない。なので、もともと、旧ジャニーズに忖度しまくっていたフジは、究極の忖度というべき“黒塗り”で処理。視聴者をガッカリさせることになってしまった」(先の記者)
旧ジャニーズが崩壊し、権利関係がすっかり曖昧になってしまったSMAPだが、ファンが望む再結成など、実現は難しいかもしれない。
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