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週刊誌スクープ大賞

都知事選、小池百合子と蓮舫、2人の“嫌われ候補”の行方は? 「蓮舫は弱さを見せろ」の声も

「国立市『積水ハウス』のマンションが景観論争で解体の“本当の理由”」

 お次は新潮の東京・国立で起きた積水ハウスが建てたマンションが突然取り壊しになった“事件”。

 住民からは、国立駅から延びる「富士見通り」から富士山が見えなくなると苦情が出ていたが、施工主の「積水ハウス」はそんなことはお構いなしに10階建てのマンションを建て、今年の7月には住民に引き渡される予定になっていた。

 だが住民に説明もなく、突然、市に対して取り壊しを届け出たのである。積水ハウスといえば、過去にはきな臭い噂も多くあった企業である。

 よもやの、自主的な取り壊しに、メディアも大騒ぎした。

 だが、新潮によると、住民だけではなく全国から批判が寄せられたこともあるが、要は、18戸を売り出したが現在では12戸しか売れていないため、採算ラインを割ってしまっているそうだ。

 それに国立だけではなく全国から批判されていて、社のイメージがさらに損なわれると考えたのだろうというのである。

 10階建て18戸しかない小さなマンションだから、これを壊すことで得られる「信用」のほうが大きいと考えたのは当然の経営判断である。

 だが、国立市はなぜ、マンションが建てられる前に積水ハウス側に「中止」を求められなかったのだろうか。

 一つのちっぽけなマンションが建つだけで、町全体のイメージダウンになる。市は色々理由をつけていい訳するのだろうが、その責任は重いと心に銘ずるべきである。

 ところで宝塚の“浄化”はまだまだ進まないようだ。

 その一因は、あれだけの劇団員の自殺という問題を起こしながら、株主総会で阪急ホールディングスの角和夫会長が、怒号が飛ぶ中、かろうじて再任を果たしてしまったことがあると思う。

 星組の現役タカラジェンヌのA子がこう文春に話している。

「有愛さん(享年25=筆者注)のことがあって、やっと宝塚は改善されるんだと希望を持っていました。でも現状は一向に改善されません。今でも過重労働や上級生からのパワハラがある中で働いています……」

 以下は文春オンライン(2024/06/19)から。

「宝塚には入団1~7年目の生徒だけで行う新人公演という制度がある。本公演の期間中、各劇場1公演のみ若手が普段上級生がやる役を演じるこの舞台は、ファンが未来のスター候補をいち早く見定めることができる一方、有愛の心身を蝕んだ一因として遺族側にも指摘された。『長の期』(新人公演の最上級生)として新人公演の責任者を任されていた有愛は、過重労働を繰り返し、極度の疲労状態に追い込まれた。
こうした新人公演のあり方を見直す方策として、劇団は様々な“改革”を打ち出していたのだが……」

 しかし、公演回数も、1日2回公演の日を減らしたが1日1回公演の日を増やし、その日の公演後に新人公演の稽古が追加され、休養に当てられなくなったという。

 過重労働は軽減されず、上級生たちのパワハラというより“いじめ”といったほうが正確な「指導」が改まることはないそうである。

 Aはこう語っている。

「私も受験生の頃はたくさんの出番が欲しかった。でも入ってみると毎日が辛く、出番が少なくあってほしいとさえ思ってしまいます。今もギリギリの精神状態で『死にたい』と口にする仲間もいます。変わらぬ状態を知ってほしくて今回声を上げようと決めました。
 このままでは第二の飛び降り事件が起きてしまう。本当に改革を行うのであれば、もっと私たち現場のことを見て、うわべだけではない改革策を練ってほしい」

 宝塚はこのままでは必ず滅びる。いや、もはや滅びる直前なのだろう。

 お次は岸田文雄というかつてないほどの“無能”な首相の話にのせられた、哀れな庶民のお話。

 岸田首相は、今年を「資産所得倍増元年」として、貯蓄するのではなく投資へシフトすると無責任なことをいいだし、そのため新NISA(少額投資非課税制度)をスタートさせたが、国がリスクのある株に投資しろと、株屋のようなことをいい、それに虎の子の資産を闇雲に投資した株の初心者たちを早速震え上がらせたのが、NTT株の“暴落”だと新潮が報じている。

 新潮によると、「『新NISA』が開始されてから半年がたった。6月12日に金融庁が発表したところによると、今年3月末時点でのNISAの口座数は2322万7848口座。NISA口座を通じた今年1~3月の買い付け額は6兆1791億円で、うち成長投資枠が5兆1355億2762万円、つみたて投資枠が1兆435億9989万円。商品別では投資信託が56.7%で、上場株式は40.2%だったというから、成長投資枠で上場株式を買っている人も多いことがうかがえる」そうだ。
そんな「NISA勢」に人気の個別株の一つが、日本を代表する通信会社「NTT」の株であったことは間違いない。

「株式会社QUICK」の調査によると、ネット証券5社における今年4月のNISA経由のNTT株購入額は149億円で個別株首位。保有残高は641億円で3位だったという。

「NTT株は昨年7月に25分割された。その理由を『2024年から新しいNISA制度が導入されることも踏まえ』と説明したNTT社のもくろみ通り順調に上昇していた株価に、暗雲が漂い始めるのは年が明けてほどなくした頃である。1月23日に192.9円の高値を付けた後にもみ合いとなり、決算で25年3月期の連結純利益が前期比14%減の1兆1000億円との見通しを発表してから急落。6月12日に心理的節目の150円を割り込んだ後も年初来安値を更新し続け、6月18日の終値は145.5円。半年で実に約25%も下落したことになる。『NISA勢』の悲鳴が聞こえてくるような暴落ぶりなのだ」(新潮)

 ファイナンシャルプランナーの深野康彦がこういっている。

「新NISAの開始によって、これまで投資をしてこなかった人まで株を買い始めています。“バスに乗り遅れるな”といった風潮もあり、危険だなと思っていました。株価が落ち着いてからゆっくり始めてもいいはずなのに、みんな焦ってしまっている。NTTの暴落はそういう人たちにおきゅうをすえるという意味で良かったのではないかとすら思います。株はそうそううまくいかないよ、と」

 では、「新NISA」をきっかけに、投資の世界に足を踏み入れた株初心者に冷水を浴びせることになったNTT株だが、ここまで急落している原因は何なのだろうか。
経済アナリストの森永康平はこう話す。

「決算を受けて株価が下がっていった中で、“NTTは安定しているからどうせこの後すぐに株価は戻るだろう”という『逆張り』の考えで信用取引で買った人が相当多かったようです。信用取引の買いはどこかのタイミングで売らなければならないので、将来的な売り圧力になります」

 さらにこういう。

「そうした短期的な需給の問題に加えて、中長期的に見ても、政府が防衛費調達のためにNTT株の売却を検討している、という報道もあり、これも売り圧力になります。今の下落がいつまで続くのかは分かりませんが、需給の観点からは上がりにくい状態にはあると思います」

 投資家のテスタは、株初心者にこういっている。

「初心者ほど慌ててしまいますけど、心が揺さぶられないようにすることが何よりも大事ではないでしょうか。

 NISAで個別銘柄を買う人は、長期の目線を持っておく必要があります。わずかな期間の上下に一喜一憂してはいけません」

 テスタのいうとおりだが、老後の資金が2千万、いや、3千万は必要と怯えている小銭持ちが、何も考えずに飛び付いた結果であろう。

 私は悪いが同情はしない。株とは所詮そんなものである。一攫千金は夢のまた夢なのだ。

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