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激突!地下格団体抗争戦―血しぶきと気炎に染まった喧嘩バトルの全貌

「飛び入りマッチ」に参戦したのは……

 後半戦に入ると、主催者が目玉の一つとして挙げた「飛び入りマッチ」がスタート。ここで一人の男が大きな喝采を浴びた。「BreakingDown」で人気のメカ君だ。実はメカ君、「飛車角」の選手でもあるのだが、この日は試合が組まれておらず、応援団の一人として客席にいたらしい。

 ところが、「飛び入りマッチ」の参加希望者がなかなか集まらない状況に業を煮やしたのか、メカ君が急きょ立候補。客席から勢いよくケージ入りすると、私服のまま試合を行い、パンチと頭突きを連発して圧勝を収めたのだ。

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ゴングと同時に猛ラッシュを仕掛けるメカ君(写真右)。私服のまま戦う姿は、ストリートファイトそのものだ。
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地下格ではOKな頭突きを、ここぞとばかりに連発するメカ君。「BreakingDown」ではルール上、見られない戦い方だ。
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あっという間に相手を葬り、ケージにのぼって勝どきを上げる。どんだけ喧嘩慣れしてるんだ!

 試合を終えたメカ君は、「俺は地下格を代表して戦っている。これからも地下格を引っ張っていく」と声高らかにマイクアピール。全国区の人気者になった今も、自分を育ててくれた地下格に対する愛と誇りを忘れていない。そんな義理堅い一面を見せ、会場は大きな拍手と感動に包まれたのだった。

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 コワモテだらけの会場だったが、結局トラブルは起きなかった。どの試合も応援団がエキサイトするものの、器物を破損したり相手方に絡んだりする場面は皆無。これも一重に「団体やチームの親分、ひいては大会主催者の顔を潰してはならない」という、アウトローの縦社会で培われた規律遵守の精神なのかもしれない。選手同士も試合が終わればノーサイド。互いに健闘を讃え合う場面がそこここで見られ、全体としてスポーツマンシップが漂っていた。

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 成功裏に終わった『和魂 JAPAN GOD FATHER DON M』だが、これは一度きりの祭典ではない。今年の11月には、関東のみならず、名古屋、大阪、京都の主要団体も集め、横浜ベイホールにて「喧嘩日本一決定戦」を行うそうなので、地下格の熱気を体感したい人はぜひ足を運んでみよう。

(取材・文=岡林敬太/撮影=尾藤能暢)

岡林敬太(ライター)

風俗情報誌の編集、実話誌の暴力団担当記者などを経て、ライターに。瓜田純士のYouTubeチャンネルのカメラマンも務める。

最終更新:2024/06/21 12:37
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