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激突!地下格団体抗争戦―血しぶきと気炎に染まった喧嘩バトルの全貌

「BreakingDown」とは異なる魅力

 寝たまま試合が膠着しそうになると、レフェリーが即座に引き剥がし、両者を無理やり向き合わせる。ケージが狭くて低いため、セコンド陣は身を乗り出すようにして声援を送る。MCからも「止まるんじゃねえ!」「どっちも行け!」「チョーパン(頭突き)ありだぞ!」「おら、時間がねえぞ!」といった煽りが入り、場内のスピーカーからは攻撃的なBGMが大音量で流れ続けているため、試合がまったりする暇がない。まるで闘鶏を見ているかのようだ。

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「三河幕府」のセコンドには、「BreakingDown」でおなじみの貴a.k.a悪魔王子の姿も。兄のヒロ三河も会場に来ていたが、体調不良ゆえ控え室で寝込んでいた。
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「初代怒羅権中国連合」vs「和魂」の団体対抗戦も行われ、怒羅権の創始者として有名な佐々木秀夫(黒シャツの男性)がケージの脇から声援を送っていた。「大阪でクラブのセキュリティーをやっている中国人の男の子5人を急きょ集めたけど、結果は完敗。でもこういうイベントはいいですね。日本と敵対するためじゃなく、日本との境をなくすために、今後もこういう格闘技を通じた交流を深めていきたい」と佐々木は語った。

 「BreakingDown」も喧嘩テイストを売りにしているが、最近では選手の“格闘家色”が強まり、延長戦を想定した戦いを行う者も増えているため、1分間でスカッと決着するケースが減ってきている。

 その点、この『和魂 JAPAN GOD FATHER DON M』は延長戦がないため、選手はしょっぱなから全力で行く。1分なら先にポイントを取った者が判定狙いで逃げ切ることができても、狭いケージで3分あると、それは難しい。結果、相手を潰しに行くしかなく、3分あれば自ずと優劣も明白になる、という非常によくできたルールなのだ。

 朝倉未来は「喧嘩は1分で勝負がつく」と語ったが、長い歴史を持つ地下格の見地からすると「喧嘩は3分で勝負がつく」というのが真実なのかもしれない。

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ハーフタイムショーではセクシーなダンサーが登場。試合に負けない過激なパフォーマンスを見せてくれた。

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