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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『24時間テレビ』水卜麻美アナが着服問題を涙の謝罪

『24時間テレビ』水卜麻美アナが着服問題を涙の謝罪…「日テレ経営陣が謝れ」と批判続出

日本テレビ

 日本テレビ系で8月31日~9月1日に放送される毎年恒例の大型チャリティー番組『24時間テレビ』の総合司会と新テーマが、20日放送の同局系『ZIP!』で発表された。着服問題について水卜麻美アナが涙ぐみながら謝罪したことや、今回の新テーマ「愛は地球を救うのか?」に疑問の声が相次いでいる。

 『24時間テレビ』は1978年にスタートし、これまでに集まった寄付金の合計は約433億円におよぶ。寄付金はさまざまな慈善事業などに使われているが、昨年11月に日テレの系列局の幹部(当時)が数年間にわたって合計264万円余りを着服していたことが発覚。「募金をネコババ」という衝撃の事件は、他にも着服が横行していたのではと疑わせるもので、視聴者からの信頼を失墜させ、番組の存在意義を揺るがした。

 20日の『ZIP!』では、昨年に続き同局の水卜アナとフリーの羽鳥慎一アナが総合司会を務めることが発表され、同時に今回の番組テーマはおなじみの「愛は地球を救う」から「愛は地球を救うのか?」に変更されると告知された。

 水卜アナは着服問題を改めて説明した上で、「皆様からの信頼を裏切ってしまう行為です。改めて心よりお詫びいたします」と深々と頭を下げて謝罪。続けて「皆様からの寄付金を責任を持って届けるため、外部の弁護士を交えた対策チームとともに再発防止策を作り、今後、皆様に信頼していただけるよう努めてまいりたいと思っております」と話した。

 今回の『24時間テレビ』については「今年、放送していいのか?」と問い続けたという。しかし、これまで番組に関わってくれた人々のことを思い、涙ぐみながら「皆様の信頼を裏切るようなことがありました。本当に申し訳ないと思っていますし、心苦しく思っています。でも、だからこそ、皆様が作ってくれた24時間テレビを続けたいです。24時間テレビで信頼を取り戻せるよう、必死に考えて伝えてまいりたいと思っています」と継続の意思を語った。

 さらに、水卜アナは「もちろん、皆様にも『何で続けるんだ?』という厳しいご意見をお持ちの方、少なくないと思っています。そして、時代の流れとともに24時間テレビの役割や求められているものも変わってきているのではないかと考えています。それでも、24時間テレビで少しでも役に立てることがあれば、私たちは24時間テレビを続けて、皆様に何かをお伝えできればと思っています」と決意を明かしている。

 これに対して、視聴者からは疑問の声が続出。「なんで水卜ちゃんに謝罪させてるの。社長が出てくるべきでしょ」「好感度の高い水卜アナに謝らせてるのが計算を感じる」「募金をネコババしておいて番組を続けたいというなら、アナウンサーじゃなく経営陣が記者会見を開いて説明すべき」といった厳しい意見がSNS上で飛び交っている。「今年くらい番組を休止して、着服問題を徹底検証すべきでは」といった声も目立つ。

 さらに、チャリティーの本質を見つめ直す意味を込めたという今回の新テーマ「愛は地球を救うのか?」についても、SNS上で「今さら疑問形にするってギャグでしょ」「救えるか救えないか分からないのに募金集めるっておかしい」「番組側すら疑問に思ってることにお金出したくないんだけど」などと反発が高まっている。

 これだけ問題や批判がありながら放送を強行するとなると、「よほどテレビ局にとっておいしい利権があるのでは」と勘繰られかねないだろう。視聴者を納得させられるような番組作りができるのかどうか、例年とは違った意味で大きな注目を集めそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/06/20 15:00
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