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週刊誌スクープ大賞

東京都知事選に風雲急! 小池百合子vs蓮舫、女帝対決の行方は……

小池百合子都知事

今週の注目記事・1「蓮舫(56)の本性」(『週刊文春』6/13日号)「小池百合子 公約ドクターヘリで2・7億円無駄遣い」(『週刊文春』6/13日号)「『小池百合子』VS.『蓮舫』都知事選“5つの争点”」(『週刊新潮』6/13日号)
同・2「『マイナカード』中国人が大量偽造『保険証廃止』は止めた方がいい」(『週刊新潮』6/13日号)
同・3「『爆買いの父』ラオックス会長(羅怡文)に東京の火葬が乗っ取られていた!」(『週刊文春』6/13日号)
同・4「新しい学校のリーダーズ(KANON)『今すぐがいいの』同棲愛」(『週刊文春』6/13日号)
同・5「スクープ ミスチルコンサートで裏金四億円を作っていた!」(『週刊文春』6/13日号)
同・6「『虎に翼』『土居志央梨』演じる“男装の麗人”は実在したのか?」(『週刊新潮』6/13日号)
同・7「長谷川岳参院議員(53)から“カスハラ”を受けたタクシー運転手が告白」(『FRIDAY』6/21日号)
同・8「ベストセラー『定年後』著者楠木新さんが500人超を取材して導き出した結論!」(『サンデー毎日』6/16・23日号)
同・9「“大阪のお笑い”のパワーが落ちたのは吉本とテレビの“芸人使い捨て”が原因じゃねえか」(『週刊ポスト』6/21日号)

【巻末付録】ポストのSEXYグラビア採点!

 新潮編集長が交代するそうだ。現在の宮本太一編集長から、入社以来新潮一筋できた50代半ばの人物がなるそうだ。

 新潮は元々一度編集長をやると長い。その間に役員になるというのがお決まりのコースだが、今回は新潮編集長としては異例の“高齢”編集長になるようだ。

 現代と同じように新潮も休刊の噂が絶えない。書籍中心で、ほとんどマンガ雑誌をもたない出版社はどこも苦しいが、新潮も同じようである。

 伝説の編集長、斎藤十一が創刊した新潮は、あっという間に新聞社系週刊誌を駆逐し、その成功を見て文春、現代が創刊された。

 だが、文春も同じだが、紙の週刊誌の売れ行きは年々減ってきている。ネットに活路を見出そうと、「デイリー新潮」や「文春オンライン」に力を入れているが、両誌ともに紙の赤字を埋めるところまではいっていないようである。

 今回の人事は、次の編集長に新潮を継続させるのか、休刊するのかの選択を任せたのではないかとも噂される。

 私も現代編集長を引き受けるとき、社長から、「元木さんに全てお任せします。休刊という選択肢も考えてください」という趣旨のことをいわれた。

 1990年代初め。当時現代の実売部数はまだ50万部あった。それでも赤字がたしか2、3億あったと記憶している。ポスト、文春、新潮が実売70万部で競い合っていた時、現代だけ大きく離されていたのだ。

 自分も愛着を持っている週刊誌を、私の代で終わらせてなるものか。その思いだけだった。考え得る限りの手を打ち、おかげで私の代で部数をかなり伸ばすことができ、ポストと部数第1位を争うまでになった。

 今とあの当時とでは、週刊誌を取り巻く状況がかなり違うことはわかる。だが、老舗の灯を消していいのか、何としてでも生き残る。そのためには会社が眉を顰めるような企画もやらざるを得ない。

 新編集長にはその覚悟が求められるはずだ。だが、焦って赤報隊の時のような「誤報」だけはやらないように。

 新編集長に期待を込めて、エールを送りたいと思う。

 さて、今週もコレといったスクープはない。よって今週も順位なし。

 この欄では久々になるが、ポストのビートたけしのコラムを取り上げてみたい。

 かつてお笑いは東京と大阪の二つに分かれていた。今のように大阪の笑いが東京を席巻するようになるのはつい最近のことだ。

 だが、その大阪弁のお笑いもそのパワーを失いつつあるとたけしはいう。

「今は随分と大阪パワーは弱まったように思う。もちろん今でも『お笑い=大阪』というイメージだろうけど、サンドウイッチマンやナイツみたいな東のお笑いも台頭してきた。関西弁はリズムがウリだけど、彼らにはそれに対抗できるスピード感や歯切れの良さがある」

 大阪のお笑いが地盤沈下してきた理由をたけしは二つ挙げる。

「まずは舞台やテレビといった芸人の仕事場がどんどん衰退して、エンタメがネットやらSNSに取って代わられちまったことだ。
 これは吉本がやってきた戦略も関係していてさ。吉本はテレビ局と組んで、安いギャラで若手芸人たちをひな壇にジャンジャン送り込んだ。それだけじゃなくて、民放キー局はどこも吉本の大株主になるという『共存関係』ができあがって。ビジネスの面でのつながりがどんどん深まっていったんだよな。(中略)
 それによって『テレビで少し売れる』芸人を量産することには成功した。一方で、視聴者に飽きられたらすぐに違う若手にスイッチしちまう。言い方は悪いけど“使い捨て”のような状況を作っちまったんだよな」

 安いギャラでどんどん新しい芸人を供給してくれる吉本とは利害が一致したが、ネットが普及するとそうもいかない。テレビと吉本両方が厳しくなり、それが芸人たちを苦しめているというのである。

 もう一つの原因は吉本が「お笑いの学校」を作ったことにあるという。

「吉本の『NSC出身』という芸人が“飽和状態”になっちまった。昔の芸人はほかにやることがなくて最後にたどり着いた仕事だった。(中略)
 学校に集まった人たちは授業を受けて芸人になる。だから当然、売れるための方法みたいなのを伝授されるワケだよな。そうなるとどうしても芸は画一化されていく。しかも『東京で売れる』という目線で考えているからね。あっちのお笑いはそもそも“大阪ローカル”の文化だったはずだ。その匂いがどんどん消えちまっている気がするよ」

 たけし自らは、芸人を一生の仕事にしようと泥水を啜りながらやってきたが、

「彼らは『タレント』であって『芸人』ではないよ。
 古臭い言い方になっちまうけど、『芸人』としての心構えみたいなもんは学校で先生から教えてもらうもんじゃないと思うんでさ」

 私は、この考え方に賛成だ。芸のためなら女房も泣かす、それが芸人だと思う。テレビで何を食っても「うめ~」としかいえない半端な芸人が、長く生き残れるわけはない。

 吉本興業を潰してタレントを芸人にするというような大ナタを振るわないと、関西から流れてきたお笑いタレントたちの寿命は長くないと、私も思う。

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