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山下智久『ブルーモーメント』が勢い盛り返す…『コード・ブルー』復活に弾み

山下智久

 山下智久が主演するフジテレビ系ドラマ『ブルーモーメント』が勢いを盛り返している。見逃し配信でも好成績を残しており、期待されている『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の続編へとつながる流れが生まれそうな気配だ。

 『ブルーモーメント』は、山下演じる気象研究官を中心に、医師やレスキュー隊員らで構成された内閣府直属の災害対策チーム「SDM」が、知恵と知識を駆使して人命を脅かす気象災害に立ち向かうストーリー。

 初回の平均世帯視聴率は8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好調だったが、徐々に数字が下がって第4話で5.6%にまで落ち込んだ。第6話も5.8%と低調だったが、第7話で6.3%、12日放送の第8話が6.6%と2週連続で上昇。個人視聴率も同じく2週連続で上がっている。

 視聴率以上に勢いを感じさせるのが見逃し配信で、初回は放送後1週間で275万回再生(ビデオリサーチ調べ、TVer・FODの合計値)を記録。「水10」枠ドラマの見逃し配信として歴代最高となった。ネット人気の指標となるTVerのお気に入り登録数は、今期はテレビ朝日系『Destiny』が約110万人でダントツだが、『ブルーモーメント』も約98万人とトップクラスで、TBS系『アンチヒーロー』などと2位争いを繰り広げている。

 『ブルーモーメント』は初回に事前告知なしで田中圭が登場したほか、第8話で伊藤英明が友情出演として重要な役どころで参戦するなど、サプライズ的な豪華キャストが話題に。ストーリー的にも佳境に入っており、今後さらに盛り上がっていきそうだ。

 『ブルーモーメント』が好評のまま終わることができれば、山下とフジテレビの「次の一手」が見えてくる。それは山下が主演した同局系『コード・ブルー』シリーズの続編の制作だ。

 同シリーズは2018年に公開された劇場版で完結した形になっているが、ストーリー的には続編を作ろうと思えばいくらでも作れる。旧ジャニーズ事務所が崩壊したことで、フジテレビは「忖度」の必要がなくなったため、近年屈指のドル箱シリーズだった『コード・ブルー』の再始動を画策しているとの情報は以前から飛び交っていた。

 そういう意味で『ブルーモーメント』は“観測気球”の役割を果たしており、同作が好評となれば『コード・ブルー』の続編にゴーサインが出る可能性が高まる。新垣結衣、戸田恵梨香ら豪華キャストのスケジュールを押さえられるかという問題はあるが、山下が演じる「藍沢先生」さえ健在なら、登場人物の入れ替えなどで対応できそうだ。

 山下は15日に放送されるTBS系『山下智久の超人限界』でバラエティのMCを務めることが決まっているなど、仕事の幅を広げてお茶の間からの支持を高めそうな気配。古巣の後輩であるtimelesz(旧Sexy Zone)の楽曲をプロデュースしたことでも話題を集めている。

 フジテレビがこの勢いを見逃すはずはなく、いよいよファンが待望していた『コード・ブルー』の復活が現実味を帯びてきたといえそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/06/14 15:00
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