パッキャオ参戦の「超RIZIN.3」レジェンドの胸を借りる鈴木千裕に“勝ち筋”はあるのか
#RIZIN
9日に東京・代々木競技場第一体育館で行われた格闘技イベント『RIZIN.47』で超ド級のサプライズがあった。
第7試合終了後、プロボクシングの元6階級制覇王者マニー・パッキャオがリングに登場。元RIZINフェザー級王者・鈴木千裕との対戦が発表された。
パッキャオと鈴木のエキシビションマッチは7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN.3』にセットされ、足による攻撃の一切が禁止されている「RIZINスタンディングバウト特別ルール」が採用されるという。鈴木は、レジェンドボクサーにボクシングルールで挑むことになる。
「RIZIN」にとっては、2018年に那須川天心、22年に朝倉未来と対戦したフロイド・メイウェザーJr.以来となるビッグネームの招へいとなった。パッキャオは現在45歳。21年にヨルデニス・ウガスに判定負けを喫して引退してから3年が経過している。
一方の鈴木はキックボクシングの『KNOCK OUT』と総合格闘技『RIZIN』に出場している現役チャンピオン。昨年7月の『超RIZIN.2』ではベラトールフェザー級王者のパトリシオ・ピットブルを右ストレートで1ラウンドKO、同11月にはRIZINフェザー級王者のヴガール・ケラモフ、今年4月には金原正徳をノックアウトで沈めるなど勢いに乗る。
今やRIZINを代表するパンチャーだが、パッキャオ相手に“勝ち筋”はあるのだろうか。
「鈴木のパンチが強いことは認めますが、ボクシングのルールでパッキャオを倒す可能性があるかといわれれば『可能性は低い』と答えるしかないですよ。ただし、鉄壁のディフェンスを誇るメイウェザーに比べれば、パッキャオのほうがまだ“何か”が起こる可能性はあるといえます。エキシビションとはいえ、パッキャオを倒せばそのインパクトは一瞬で世界に広がるでしょう。万に一つの可能性をつかんでほしい気持ちもありますね」(ジム関係者)
メイウェザーや今回のパッキャオだけでなく、ボクシングの世界で実績を残したレジェンドが引退後にエキシビションに出場することは決して珍しくない。那須川や朝倉は一蹴されたが、過去には総合格闘技の選手がレジェンドボクサーをノックアウトしたこともあるという。
「21年の9月に、あのマイク・タイソンに二度も土をつけている元世界ヘビー級王者のイベンダー・ホリフィールドがUFC王者のビクトー・ベウフォートとエキシビションを行ったことがありました。ホリフィールドといえばメイウェザーやパッキャオと同格と言っていいレジェンドですが、いざゴングが鳴るとベウフォートにいいように攻め込まれ、1ラウンドでKO負けしています。総合の選手がレジェンドに勝つことも、ないわけじゃない。とはいえ、当時のホリフィールドはすでに58歳でしたからね。45歳のパッキャオとは、やはり話が違うでしょう」(同)
鈴木は今回のエキシビションについて「リスペクトをもって1ラウンドでKOします」と語っている。“何か”を起こすことはできるだろうか。
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