水原一平被告、ウーバー配達員転身の理由は…強制送還で「30億円チャラ」の可能性も
#水原一平
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平の元通訳・水原一平被告がウーバーイーツの配達員として働き始めたと米メディアが報じた。ネット上で「ウーバーイーツで働いても26億円は返せない」といった声が上がっているが、実は「すべてチャラ」になる可能性があるようだ。
水原被告は、違法ギャンブルで背負った借金返済などのために大谷の銀行口座から約1700万ドル(約26億3000万円)を盗んだ銀行詐欺などで起訴され、4日に米カリフォルニアの連邦裁判所に出廷して罪状認否に臨み、有罪を認めた。水原被告は連邦検察との司法取引に応じているが、大谷への賠償を求められている。
そんな中、ニューヨーク・ポスト(電子版)などの米メディアが現地時間6日に「不祥事で通訳の職を失った水原被告の新しい仕事はウーバーイーツ配達員」と報道。黒のキャップと黒縁メガネ、パーカーにハーフパンツとラフな格好で、レシートの付いた料理を運んでいる姿が写真付きで伝えられている。さらに、水原被告が注文されたトイレットペーパーなどの日用品を購入する姿や、路上でたばこを吸いながらスマホを確認している姿なども撮られていた。
これに対して、ネット上では「いくらウーバーで働いても26億円は返せないでしょ」「まじめにやってますアピールにしか思えない」「あんなことしなきゃ、今も『世界の大谷の相棒』だったのに」といった厳しい声が。その一方で「周りの目もあるのに、ちゃんと働き始めたのは立派」「社会復帰する意思があるだけでも褒めてあげたい」「当座の生活費のためだろうけど、仕事するのはいいことだと思う」といった擁護の意見もあり、賛否両論となっているようだ。
ウーバーイーツで働き始めた理由については、保釈の条件に「積極的に就労する意欲をみせるか、就労を続けること」という項目があるからではないかと指摘されている。
ただ、共通した見方としては「どれだけウーバーイーツで働いても26億円は返せない」という問題がある。さらに、水原被告は追徴課税や罰金として計3.8億円を米財務省に払うことになっており、大谷への賠償と合わせて約30億円の支払い義務が生じる。これらの支払い義務は、仮に水原被告が自己破産したとしても消滅することはない。
そうなると「ふつうに働いてもお金は返せない」という声が出るのも理解できるが、実はこの約30億円が「すべてチャラ」になる可能性があるという。
事件の捜査を担当した連邦検事は、水原被告の今後について「アメリカで服役後に日本へ強制送還される」との見通しを示している。日本へ強制送還された場合、追徴課税や罰金を徴収する手続きが非常に煩雑になり、米当局があきらめる可能性が高いというのだ。
さらに大谷への26億円の賠償についても、もし大谷が「お金はいらない」と言えば、事実上の「チャラ」になる。水原被告に返済能力があるとは思えないことや、大谷が早く事件から解放されたがっていることを考えると、賠償を求めない可能性は十分にありそうだ。
「30億円チャラ」となれば、それもまた前代未聞。はたして、日米の野球界を震撼させた大事件はどのような形で終息するのだろうか。
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