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週刊誌スクープ大賞

過熱する週刊誌の「皇室バッシング」報道は単なる“品位を貶める嫌がらせ”か

TOKYO, JAPAN – DECEMBER 23: Prince AkishinoL) and Princess Kiko celebrate the Emperor’s 70th birthday at the Imperial Palace December 23, 2003 in Tokyo, Japan.Photo by Koichi Kamoshida/Getty Images)

今週の注目記事・1「皇室内幕『美智子さま(89)口出し報道』皇后雅子さま(60)静かなる怒り」(『女性セブン』6/13日号)「『ライバルは10人』悠仁さま東大推薦に暗雲」(『週刊文春』6/6日号)「不運急を告げる『佳子さま』の『ご結婚』渦中の『島津家』は逃げたがり…」(『週刊新潮』6/6日号)
同・2「『やす子“深夜の恐怖指導”で私は自衛隊を辞めました』」(『週刊文春』6/6日号)
同・3「能登のシンボル『輪島朝市』で『訴訟合戦』『罵り合い』『義援金分裂』の泥沼内紛」(『週刊新潮』6/6日号)
同・4「日本の寺と神社が中国人に買われている」(『週刊現代』6/8・15日号)
同・5「麻生太郎副総裁の嘘を暴く」(『週刊文春』6/6日号)
同・6「イラン大統領墜落死の衝撃」(『ニューズウィーク日本版』6/4日号)
同・7「緑のたぬき『小池都知事』を真っ青にさせた『蓮舫』女傑対決の勝機」(『週刊新潮』6/6日号)
同・8「『選挙のプロ』による 最新“総選挙”予測 薄氷の攻防 自民単独過半数割れ」(『サンデー毎日』6/9日号)
同・9「追悼 中尾彬 遺言は『延命治療はやるな』池波志乃独占告白60分」(『週刊文春』6/6日号)

【巻末付録】現代のSEXYグラビア採点!

 もう毎週のことでいい飽きたが、今週もこれはという記事がない。だが、皇室記事、秋篠宮家の佳子さんの結婚話や悠仁さんの東大推薦入学への批判は多くみられた。

 皇室情報の多くは週刊誌情報である。それが“意図的”に特定の皇族の負の情報を拡散することは由々しき問題だと思うが、それについては後で触れるとして早速いこう。

 中尾彬が亡くなった。享年81。

 私が思っていた以上に中尾の追悼記事が週刊誌でも多く見られる。豪放磊落に見えて繊細な感覚を持ち、画家としても名を成し、ユーモアのセンスも持ち合わせている俳優はそういるものではないから、当然なんだろう。

 文春では、中尾の妻で、落語家・古今亭馬生の娘、古今亭志ん生の孫である池波志乃がインタビューに答えている。

 中尾は千葉県木更津市出身。武蔵野美術大学在学中に「日活第五期ニューフェイス」に合格。

 その後『劇団民藝』に入団している。

 私生活では1970年に女優の茅島成美と結婚して長男にも恵まれたが離婚。その後、1978年に池波と結婚。以来、芸能界一のおしどり夫婦として46年間、共に生きてきた。

 池波は、生前、中尾が文春が好きで定期購読していたのでインタビューに応じたといっている。

 中尾は洒脱な話っぷりで人気で、グルメとしても知られていた。だが、2007年に急性肺炎で入院し、一時は生存率20%といわれたが、回復した。

 だが、今年に入り足腰が悪くなり、体力も落ちていったという。

 5月に入ってからは、腰が痛くて車に乗り降りするのも辛くなり、訪問治療が可能なところを紹介してもらったところだったそうだ。

 そして最後は、

「よく『眠るように亡くなる』って言いますけど、嘘っぽいフレーズじゃないですか? 実際に看取るまではそう思っていました。けれど、本当に眠るようにとしか表現できないものです。『ウッ』と苦しむこともなく、顔つきもいつもと変わっていない。これが中尾彬の最後でした」

 うらやましい。よく、死の苦しみという表現があるが、私も多くの苦しみながら亡くなっていく人たちを見てきた。

 今は、緩和ケアというのが進んでいるというから、昔のように激しい痛みに苦しむことはないのかもしれないが、それでも、死をそう遠くないものとして感じている私は、眠るように死ねたらといつも思っている。

 中尾というと、昔、吉永小百合が渡哲也と結婚したいのに、父親に大反対されていたとき、相談したのが中尾だった。

 私は、小百合と中尾の仲を怪しんでいるのだが、中尾もそれらしきことをいっていた記憶がある。

 ともあれ、若いときは悪人面をしていたが、包容力のある人間だったようである。

 一年中、首にねじねじといわれるスカーフ(?)を巻き、うまいものを食べ、女に不自由しないで、最後はおしどりといわれる夫婦仲で眠るがごとく逝ったようだ。

 台東区谷中にある中尾の墓には、小津安二郎と同じように「無」と刻まれているという。

 また、心をほっとさせてくれる俳優が消えてしまった。寂しい。

 次は、サンデー毎日の総選挙予測。

 選挙プランナーの三浦博史が担当している。まあ、どこの予測でも大きく自民党が議席を減らすと予測しているが、三浦も同じに見ている。

「自民はやはり大きく議席を減らす。現有258議席から小選挙区で37減、比例で13減の計50議席減。208議席となり、過半数(233議席)を下回る結果に。自民が政権交代以外で単独過半数割れすれば、小泉純一郎氏が首相だった2003年以来となる」(サンデー毎日)

 自民党と連立を組む公明党も小選挙区で1議席減、比例で2議席減の3議席減で、かろうじて過半数を上回るものの、政権運営は混迷を深めると見ている。

 野党の立憲民主党は31議席増やすと見ているが、第一党の座ははるかに遠い。日本維新の会は14議席増で55議席。

 となれば、自民党はなりふり構わず、公明党を退けて維新に手を伸ばすということも考えられる。

 どっちつかずの維新だから、易々と自民党と手を組むということは考えられる。

 政局は混迷を極め、自民分裂という事態も考えられるのではないか。

 ここへきて、解散総選挙は来年だという見方も出てきている。当然、岸田文雄は首相の座から降ろされてしまうが、はて、誰が次の首相になるのだろうか?

 もはや、自民党は内部分裂を来しているのだから、誰がなってもまた、また、短期政権で終わることになる。

 こうなったら、国民側が「こういう政策をとれ」と提示していくことしか、道はないのではないか。

 だが、そのためには健全なメディア、ジャーナリズムが必須だが、今の新聞では、それを期待するのは無理というものだろう。

 この国は、何もできないまま、元の三流国に後戻りするしかない。そう私は思っている。三流の国民に三流の政治家。それでも戦争に巻き込まれなければ、心静かに生きていけるのではないか。

 今こそ、平和憲法を厳守し、貧しいけれど世界の人たちと手を携え、仲良く暮らしていくという選択肢を取るべきだ。また、日本の生きる道は、それしかないと強く思う。

 さて、立憲民主党の蓮舫議員が、都知事3期目を目指す小池百合子に挑戦状を叩きつけた。

 小池都政に飽いた東京都民が雪崩を打ったように蓮舫支持に回るかといえば、そうことは簡単ではない。

 だが、1期、2期は、有力な対抗馬が出ず大勝した小池だが、今度ばかりは、自身の「カイロ大学卒は嘘だという疑惑」もあり、元側近たちの“反乱”が広がりつつあるから、この行方がどうなるのか、小池は内心、不安なことだろう。

 選挙公報に小池がこれまでのように「カイロ大卒」と書けば、公職選挙法違反で刑事告発すると元側近の小島敏郎はいっているから、ぎりぎりまで出馬宣言を延ばすのだろうが、それがかえって疑惑を深めることになるのではないか。

 この2人、テレビのキャスターまがいの経験者であることも共通している。

 蓮舫は、クラリオンガールでデビューした頃は、ハイレグの水着姿を晒し、写真集まで出しているから、小池より美人度では勝っているようだ。

 だが彼女も、参院議員時代に、覚せい剤使用で有罪判決を受け執行猶予中の不動産会社の元社長らと青森のねぶた祭に行っていたことが発覚したり、2016年には台湾との二重国籍問題で説明が二転、三転して、就任から1年経たずに民進党代表の座から降りてしまっているなど、小池に劣らず疑惑の“デパート”なのである。

 この女の決戦、注目を集めることは間違いない。私の予測としては、僅差だが、小池都政に倦んでいる都民は、蓮舫の可能性に期待するほうが多いと見ている。

 だが、どちらも、疑惑を抱え、問題発言も多いことから、どっちに転ぶのか、最後までもつれそうな気がする。

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