過熱する週刊誌の「皇室バッシング」報道は単なる“品位を貶める嫌がらせ”か
#週刊誌スクープ大賞
「能登のシンボル『輪島朝市』で『訴訟合戦』『罵り合い』『義援金分裂』の泥沼内紛」
ところで、元旦に起きた能登半島地震だが、「復興」の二文字がメディアにたびたび出るが、実際には遅々として進んでいないというのが正直なところだろう。
岸田首相も聞かれれば「能登の復興に全力を傾ける」などとはいうが、流れてくる情報を見てみると、何もしていないではないかといいたくなる。
その中でも、輪島市の随一の観光名所「輪島朝市」も、地震による揺れによる火災で約300棟が焼損したが、復興未だ進まずである。
だが新潮によると、進まない理由は他にもあるというのだ。
デイリー新潮(05月29日)から引用してみよう。
「輪島朝市にはそこで露店や店舗を営む190名超のメンバーで構成される『輪島市朝市組合』があり、市から道路の占有許可を得ている。
組合員一同、一体となって復活へまっしぐら、といきたいが店主の高齢化で店の再建がどこまで進むか。そもそもそこに至るまでの生活の糧をどう確保するか。難問は山積みなのだ。
そして新聞やテレビが報じない、もうひとつの難題もある。
朝市の関係者が声を潜めて言う。
『実は、朝市組合はここ数年、メンバー同士がもめ、片方の派が追い出されて同じ「輪島朝市」を冠するNPO法人を作っています。以来、多数派の「組合」と少数派の「NPO」が、お互いに訴訟を繰り返し、罵倒し合っている。震災後にそれはエスカレートし、輪島朝市を冠する震災の義援金の窓口が並立する状況なのです」
まずは、追い出された方の言い分を聞いてみよう。NPO法人『輪島朝市』のさる幹部はこう語る。
『彼らは規則に基づかず、組合員の声も聞かずに一部のメンバーの利害だけで動こうとし、都合の悪い者は排除している。こうした状況に疑問や不信感を持っている組合員は多いですよ』
トラブルの発端は2019年。組合員以外の商店主が、東京や岐阜などの各地で「輪島朝市」を名乗って店を出したことが発覚したのだという。
当時、このNPO幹部は組合の理事の一人であった。
『何かあったら組合は責任が持てないし、「輪島朝市」の名は地域の重要な資源ですから、きちんと管理していくべきだという声が強まりました。そこで、組合で「輪島朝市」を商標登録する話が出てきました。が、商標は法人格がないと申請できません。そのため、組合を主体として新たにNPO法人を作ることを検討しました」
幹部氏と当時の組合長が中心になり、この案が理事会に提出された。しかし、
『25名の理事のうち2名反対者が出た。彼ら2名はその前から私たちに対して“組合の事業で利益誘導している”などと誹謗中傷し、その時も“NPO化で彼らにお金が入る仕組みになっている”などとビラを配ったりしたんです。後の総会でも同様の主張をし、法人化案は結局、保留に。あまりに混乱を招いたので、理事会で二人の除名が決まったのです』
するとこの二人は、処分を不服とし、金沢地裁に地位確認の訴訟に打って出た。翌20年、一審判決で組合が敗訴すると、今度は逆襲が始まったという。
『二人は組合に戻った。そして敗訴した当時の執行部に代わって、二人と近い、新しい組合長が誕生し、その翌年、私と前組合長は理事を解任されることになったんです。でもその手続きには大きな問題があったので、私たちは解任の無効を求める裁判を起こした』」
これでは復興どころではないのだろう。
私も行ったことがあるが、輪島の朝市は独特の風情がある。愛嬌のあるバアチャン、少しおっかないバアチャンたちが一斉に呼び止める。
失礼だが、それほどのものはないとは思うが、向こうの気合に負けて、気が付けばいろいろなものを買ってしまう。
早く復興して、私ももう一度行ってみたいと思うが、こういう状況ではまだまだ先になりそうである。
さて、有名になるということは晴れがましいことではあるが、一方で、有名になったがゆえに過去の触れられたくない古傷が暴露されることもあれば、このやす子のように、自衛隊出身のお笑い芸人を売りにしているのに、そこの後輩から告発されることもある。
今回のケースは、有名税と笑ってすますわけはいかない「過去」のようである。
文春オンライン(5月29日)によれば、
「『はい~!』というクセのある返事と、『自衛隊あるある』のフリップ芸で知られる芸人やす子(本名・安井かのん)(25)。昨年、芸歴4年目にしてオリコンニュース主催の『上半期ブレイク芸人ランキング』でトップに輝き、多くのCMにも出演するなど、大ブレイクを果たしている。
『芸人としての活動の傍ら、災害など有事の際に即応予備自衛官としても活動しています。1月の能登半島地震の際には、自身のXにて災害時の寒さ対策や、自家用車で支援に行くことの危険性などを投稿。自衛官の経験を活かした発信は反響も大きかった』(芸能記者)
そんなやす子に対し、複雑な心境を抱くのが20代の元自衛官X子さんだ。X子さん本人が明かす。
『今でもテレビに彼女が映ると動悸がします。そんな彼女が“元自衛官”を売りにしているなんて許せません』
X子さんがやす子と出会ったのは2018年7月のこと。同年4月に自衛官候補生として陸上自衛隊に入隊したX子さんは、1期先輩のやす子が所属していた大久保駐屯地(京都府宇治市)に配属された。
駐屯地内の女子隊舎で“事件”が起きたのは、X子さんが整備隊に配属された10月中旬のことだった。
X子さんが振り返る。
『就寝時刻の22時直前、寝る準備をしていたら、安井さんが突然部屋に入ってきたんです。私と同期のA子に対して、「自衛隊辞めてしまえ!」などとひたすら罵倒してきました』
次にやす子の矛先はX子に向かってきた。
「安井さんはA子に背を向け、私と向き合う形で怒鳴っていました。何が原因で指導されているかもよく分からず、理不尽だと思いましたが、ここは後輩の私が我慢しないといけないと思い、何も言い返さなかった」(X子)
一方的に暴言を吐かれるままだったX子に、やすこの同僚が見るに見かねて「言いたいことはないの?」と声をかけたという。そこでX子は、
「あまりに一方的で正直、腹が立っていました。先輩から促され、『そういう言い方は良くないと思います』と言い返した。すると安井さんは私に掴みかかってきたんです」
しかし、一夜が明けるとその話は、X子が安井に手を出したという噂になっていたというのである。
X子は、先輩のいうことを聞かないといわれていて、その同部屋の先輩が「あいつらを指導してほしい」と安井に頼んだというのだ。
それがあってからX子はうつ状態になり、その約3カ月後に自衛隊を辞めることになったという。
X子は、
「あの事件さえなければ今でも続けていた。そう思うと本当に悔しい」
と臍を噛む。
やす子の所属事務所に確認を求めると、こう答えたという。
「本人にヒアリングしたところ、X子さんを指導したことは記憶していました。ただ、ご質問の内容は、事実と異なる点があります。暴力をふるったのはやす子ではないと認識しています。X子さんに対し乱暴な言葉を使った認識はありません。当時、謝罪しましたが、騒動を起こしたことについての謝罪です」
だが、文春がさらに取材を進めると、A子が、「先に手を出したのは安井さんです。はっきり覚えています。最初から『自衛隊を辞めてしまえ』って」と証言した。
すると事務所側は、
「後輩への指導を頼まれ、注意をしに行きましたが、配慮に欠けた行動をしてしまい、嫌な気持ちにさせてしまったことがあったのであれば、大変申し訳なく思っています」
と、事実を認めたのである。
だから自衛隊出身者はといわれてしまうかもしれない。それは古巣をネタにする芸人にとって、絶対やってはいけない事である。
やす子はこれからは舞台の上で、自衛隊式の「謝罪」を売りにしたらどうだろう。意外に受けるかもしれない。
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