オードリー東京ドームライブは「ガチで社運がかかっていた」ニッポン放送社長の覚悟を明かす
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先月31日に開催された「第61回ギャラクシー賞」の贈賞式で、「ラジオ部門DJパーソナリティ賞」を受賞したオードリー。受賞に際して若林正恭は「オールナイトニッポンで東京ドームライブをやらせていただいて、それを評価していただいた」と語ったが、そのドームライブには“ガチ”でニッポン放送の社運がかかっていたようだ。
1日深夜放送の『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、若林は「(ニッポン放送局内を)昼間歩いてるとさ、ニッポン放送の社員さんなんだろうな、『ホントに東京ドーム、なんとかうちの会社も潰れずに済みました』って」と、見知らぬ社員に話しかけられることが増えたと語り、「そんなギャンブルだったの? と思って」と驚きを口にした。
確かに、今年2月18日に行われた『オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム』に向けたニッポン放送側の取り組みには、目を見張るものがあった。
ライブ開催が発表されたのは、本番の約1年前となる3月18日深夜。同番組の生放送を東京ドームの『ショウアップナイター』ブースから行い、春日俊彰へのサプライズという形で発表された。
同月、若林はYouTubeチャンネル「オードリー若林の東京ドームへの道」を開設。動員目標を4万5,000人としたが、アリーナ1万2,000円、スタンド1万円という高額チケットだったこともあって、当初はラジオ内で「ホントに心配」「俺と(放送作家の藤井)青銅さんだけが、ずーっとネガティブなんですよ」「心配で眠れない」などと不安を吐露していた。
だが、そんな若林の心配を蹴散らすように、チケットには応募が殺到。同年9月に始まった最速先行予約では“落選祭り”が発生し、X(旧Twitter)上ではチケットを取れなかったリトルトゥース(番組リスナーの愛称)から不満の声が噴出したこともあった。
その後、昨年内には早くも予定の4万5,000枚を完売し、ライブビューイングの開催を決定。当初は売り切れるかどうかに心を悩ませていた若林だったが、このころにはチケットの転売対策や、購入できなかったリスナーへのフォローに頭を悩ますようになっていった。
結果的に、『オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム』は会場が8,000席の追加分を含めて完売。席数2,000の「LINE CUBE SHIBUYA」をはじめ、全国47都道府県の劇場で開催されたライブビューイングで5万2,000人、オンライン配信でも5万5,000人を動員し、計16万人が参加したことになる。
売り上げは動員分だけで9億円を超え、グッズ販売や関連イベントを含めれば10億円を超える一大イベントとなった。
「社長(ニッポン放送代表取締役社長・檜原麻希氏)も、やる前までは『大丈夫よ! 満員よ!』なんて言ってたけど、打ち上げで言ってたもん。『危なかった~!』って。終わるまで言わないってのは、さすが“ジャンヌ・ダルク”だよね」
ラジオの歴史を変えたオードリーの東京ドームライブだったが、それを支えたのは主催であるニッポン放送の「決死の覚悟」だったようだ。
(文=新越谷ノリヲ)
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