プロボクシング・那須川天心、4戦目の相手は真価問われる世界4位の強豪とマッチアップ
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プロボクシング・那須川天心のプロ4戦目の相手が31日、発表された。7月20日に行われる試合の相手はWBA世界4位にランクされるジョナサン・ロドリゲス(アメリカ)。現在WBAでは7位にランクされている那須川にとって“格上”との対戦となる。
那須川の現在の戦績は3戦3勝(1KO)というもの。前戦では初の世界ランカーを迎えたが、スピードで圧倒し、3ラウンド終了TKOに追い込んでいる。
キックボクシング界のスーパースターとして栄華を極め、プロボクシングへの転向を表明したのが2021年。デビューから2戦は判定勝ちとなりファンからも不満と不安の声が上がっていたが、今回の相手は那須川の真価を問うにふさわしい相手と言えるのだろうか。ジム関係者に話を聞いた。
「ロドリゲスは昨年11月に元世界王者のカリド・ヤファイに1ラウンドでKO勝ちを収めるなど、正真正銘の強豪と言っていい選手ですよ。基本的にはまとまったスタイルを持つオーソドックスなボクサーですが、時折大きく振ってくる右のオーバーハンドに特徴があります。ヤファイもこれでやられましたし、前戦、惜しくも敗れたアントニオ・バルガス戦でもこの右のオーバーハンドでダウンを奪っています。那須川のようなサウスポーとの相性は未知数ですが、この右には注意が必要でしょう」
ロドリゲスは現在、那須川と同じ25歳。プロでは20戦を経験して、17勝(7KO)2敗1分という戦績を残している。直近の試合では敗れているものの、WBA挑戦者決定戦というハイレベルなマッチアップでダウンを奪い、中盤までは互角に渡り合っている。また、この試合では2ラウンドにダウンを取られた際、ダウン後の加撃を受けてダメージを残す不運もあった。
「前回の相手は世界ランカーとはいえ14位、今回は4位で、しかもロートルではなく世界のトップでバリバリに戦っている若手の選手です。那須川が現在、世界でどの位置にいるのかを測るには格好の相手と言えそうですよ。逆に言えば、このレベルではまだ試されていない那須川が負けることも十分に考えられます。厳しいマッチメイクをしてきたな、という印象です」(同)
現在、世界バンタム級における主要団体の王座は、すべて日本人ボクサーが占めている状況。那須川ももちろんこれは意識しており、今回の会見でも「自分のために4人がいてくれるとの意気込みでいる。全部取るつもりで全員意識しています」と語っている。
同日には、その世界バンタム級王者4人の中でももっとも評価の高い中谷潤人がメインイベントに登場する。それだけに、当日は多くの観客や視聴者に実力をアピールしたいところだ。
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