ウエストランド「ギャラ折半解消」でも河本太は困らない? 芸人の意外な収入事情
#ウエストランド
先月20日に酒に酔ってタクシー運転手とトラブルを起こしたウエストランドの河本太。その際に歯が折れ、顔面を負傷したこともあってしばらく芸能活動を休止していたが、最近ではすっかり現場にも復帰。以前と変わらぬ独特の持ち味を発揮しているように見える。
だが、当のトラブルを受けてウエストランドというコンビには大きな変化が訪れている。デビュー当時から続けてきた「ギャラ折半」、つまりはそれぞれのピン稼働で稼いだ収入も合計して折半するというシステムを解消。テレビでは井口浩之ひとりでの出演が目立つウエストランドだけに、各方面から河本を心配する声が上がっていたのだ。
そんなウエストランド・井口浩之ととろサーモン・久保田かずのぶがMCを務める28日深夜放送の『耳の穴かっぽじって聞け!』(テレビ朝日系)では、井口がそんな河本のトラブルについて改めて言及した。
冒頭、久保田に「こんな早くブーメランが飛んでくるのか」とツッコまれた井口。この番組には先日、元プラス・マイナスの兼光タカシが出演し、井口と久保田に対して「明日は我が身ですよ」と忠告したばかり。今回の河本のトラブルは幸いにも屈強なタクシー運転手が相手だったために“ケンカ両成敗”となったが、相手が相手なら芸能界から河本の姿が消えてもおかしくない性質のものだった。
また、河本とのギャラ折半を解消したことについては、所属事務所であるタイタンの太田光代社長が「もう折半とかじゃなく一人でがんばらなきゃいけない」と提案した際に、井口が「食い気味で『はい、そうしましょう』」と答えたのだという。
折半解消のニュースが流れた際には、光代社長のコメントとして「井口は(折半の解消を)躊躇した」ことが美談として伝えられたが、後に井口が否定している。
また、井口は「折半をやめて、見てる人たちが『井口の給料が倍増して河本がゼロになる』と思っている人もいますけど、リアルな話、基本はコンビでの営業。テレビなんか(大したギャラを)もらえないんだから」と告白。久保田も「まあまあ」と控えめに同意して見せた。
実際、バラエティ番組のギャラは年々下がり続けているといわれている。特にゲスト稼働の多い井口の場合、その単発ギャラが2ケタ万円に乗ることはほとんどないだろう。
一方で、業界で「会館ライブ」と呼ばれる地方ホールでのライブ出演や企業イベントでの営業仕事では、驚くほど高額のギャラが出ることもある。
テレビでは井口ばかりがフィーチャーされるウエストランドだが、やはり本業はコンビでの漫才。よって、ウエストランドの収入のうちの大半であるイベントや営業ギャラはあまり変わらないのが現状なのだ。
それでも芸人たちの多くがテレビ出演を求めるのは、知名度を得るためだ。イベントや営業を開催する側としては、人集めのためにできるだけ有名な芸人を呼びたいもの。テレビで知名度を獲得し、単価の高いCMやイベント営業のギャラを上げていくというのが、基本的な芸能事務所の収益スキームとなっている。
いずれにしろ、井口は走り続けている。河本の独特の持ち味をその井口が必要とする限り、ウエストランドは安泰と言えそうだ。
(文=新越谷ノリヲ)
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