木村拓哉、アルバムもドラマも「周りが豪華」で生まれるジレンマ
#木村拓哉
木村拓哉が、8月14日に2年7カ月ぶりとなる3枚目のオリジナルアルバム『SEE YOU THERE』をリリースすると発表した。堂本剛、竹内まりや、明石家さんま、吉田拓郎らが楽曲の制作に携わっており、豪華すぎるコラボが話題を呼んでいる。
しかし、その背景には「アルバムの売上減少を食い止めなければいけない」という問題があり、ある意味では「歌手・木村拓哉」として背水の陣となりそうだ。
今作では、木村のためにAI、明石家さんま、Uru、久保田利伸、竹内まりや、KinKi K idsの堂本剛、SUPER BEAVERの柳沢亮太、吉田拓郎の8名が曲や詞を提供。大物ぞろいとなっているが、その中でもSMAPのバックダンサーだったという縁のある堂本や、芸能活動の第一線から退いている吉田の参加は注目を集めている。
「さすがはキムタク」といえる豪華なメンツだが、その背景には「どうしてもアルバムの売上を伸ばさないといけない」という事情があると指摘されているようだ。
木村が2020年にリリースした初のオリジナルアルバム『Go with the Flow』は、楽曲提供にB’zの稲葉浩志、槇原敬之、小山田圭吾、[Alexandros]の川上洋平らが参加。初週売上12.7万枚を記録し、オリコン週間アルバムランキングで1位を獲得した。
ソロでもスーパースターの存在感を示したといえるが、2022年に発売した2ndオリジナルアルバム『Next Destination』は初週売上が7.1万枚に激減。楽曲提供アーティストは山下達郎、ザ・クロマニヨンズの真島昌利、MAN WITH A MISSION、Creepy Nutsなど変わらず豪華だったのだが、1stアルバムに比べて5万枚以上も初週売上が落ちてしまった。一部報道によると、現在までの推定累計売上でも10万枚まで遠い状況だという。
この流れでいくと、今回の3rdオリジナルアルバムはさらに売上が落ち込む恐れがある。そうなってしまうと「キムタクブランド」に傷がつきかねず、絶対に売上を回復させなければいけないという意気込みが豪華アーティストの参加につながったのではと推察されているようだ。
また、ネット上では「アルバムだけじゃなく、ドラマもいつも周りが豪華」という指摘も。放送中の木村の主演ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)は、共演者が天海祐希、竹内涼真、斎藤工、山本舞香、小日向文世、北大路欣也ら「全員が主演クラス」という豪華さでも話題になっている。
しかし、平均世帯視聴率は第3話以降が10%割れ(ビデオリサーチ調べ、関東地区)となっており、キャストの豪華さを考えると今ひとつパッとしない状況だ。さらに、13歳から49歳の視聴者を対象にしたコア視聴率やTVerなどの見逃し配信が不振となっていることから「若者世代にほとんど観られていないのでは」とも指摘されている。
いくら木村でもアルバムやドラマをすべてヒットさせるのは難しいだろうが、成功させるために楽曲提供アーティストや共演者を豪華にすればするほど、不発だった時の印象が悪くなる。ある意味でジレンマともいえそうだ。
「絶対に失敗できない」という状況になった3rdオリジナルアルバムの売上はどうなるのか。主演ドラマの成否も含めて大きな注目を集めそうで、一挙手一投足が話題になるという意味では、木村は現在の芸能界で極めて少ない「誰もが認めるスーパースター」といえそうだ。
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