『24時間テレビ』放送強行で「メインは旧ジャニーズ」報道も…「変わりなし」で物議
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日本テレビが27日、毎年恒例のチャリティー大型特番『24時間テレビ』について、今年は8月31日~9月1日に放送すると発表した。メインの出演者は旧ジャニーズタレントから選ばれると一部で報じられ、さまざまな問題があったにもかかわらず、例年と変わりない体制になりそうなことで物議を醸している。
『24時間テレビ』をめぐっては、昨年11月に系列局の元幹部が同番組で視聴者から集めた善意の寄付金から8年で264万円余りを着服していたことが判明。番組の意義を根本から揺るがす「ネコババ事件」は、視聴者との信頼関係を崩壊させかねないものだった。
視聴者からは「他の系列局や日テレでも寄付金のネコババが横行しているのでは」と疑う声が続出し、それを受けて日テレや系列局で構成される「24時間テレビチャリティー委員会」は内部調査を実施。募金活動に携わった計283人の関係者に聞き取り調査を行ない、その結果として同委員会は「新たな着服などの不正の事例は確認されませんでした」と発表。再発防止策なども公表し、何となく「みそぎを終えた」感を出してきた。
しかし、仮に不正があっても聞き取り調査で「ネコババしました」とわざわざ答える人はいないとみられ、半世紀近い番組の歴史に比べて調査対象の人数も少なかったことから、視聴者の疑念を完全に晴らすには至っていない。そのため、SNS上では「少なくとも1、2年は番組を休止して徹底究明すべき」との意見があったが、日テレは放送を強行するようだ。
また、同番組は2003年のTOKIOから旧ジャニーズ事務所のタレントが毎年メインパーソナリティーを務めてきた。しかし昨年、故ジャニー喜多川氏による性加害問題が大きく騒がれたことで状況が激変。旧ジャニーズに所属していたタレントたちの大半は新会社「STARTO ENTERTAINMENT」に移行したが、性加害問題の影響は避けられず、今年は「イメージ的にSTARTO社のタレントは起用しないだろう」との見方が強まっていた。
ところが、28日付の東京スポーツは「日テレ『24時間テレビ』メインにSTARTO社タレント起用内定」などと報道。記事によると、どのグループを起用するのかはまだ決まっていないものの、STARTO社の中から選ぶことは確定しているそうだ。
有力候補としては、今夏の同局系『第44回全国高等学校クイズ選手権 高校生クイズ2024』でパーソナリティーを務めるSixTONESをはじめ、改名して心機一転となったtimelesz(旧Sexy Zone)や2人体制で奮闘しているKing & Princeらが挙がっているという。
誰が選ばれるにしても、STARTO社のグループがメインを務めることになれば「例年通り」の印象が強まる。着服問題やジャニーズ性加害問題があっても「変わりなし」となれば、視聴者からの信頼は地に落ちかねない。
『24時間テレビ』はスポンサー受けがよく、CM協賛金やスポンサー料が通常の番組より高額に設定されているとも伝えられている。日テレにとって『24時間テレビ』は、問題山積でも放送を強行したくなるほどの「うま味」があるのかもしれない。
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