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西武ライオンズ・松井稼頭央監督、チーム低迷&シーズン「途中休養」の舞台裏

西武ライオンズ・松井稼頭央監督、チーム低迷&シーズン「途中休養」の舞台裏の画像1
松井稼頭央(GettyImagesより)

 西武は5月26日、松井稼頭央監督が同日限りで成績不振のため休養、渡辺久信GMが27日付で監督代行に就任すると発表した。

「厳しい戦いが続いているなか、変わらず声援を送り続けてくださるライオンズファンの皆さまの期待に応えられず、大変申し訳なく思っております」

 5対2でオリックス戦で勝利した26日、試合を終えてわずか1時間半後に球団は報道各社に「監督人事のお知らせ」との題名がついたリリースを送付した。

 イケメンで人気選手だった現役時代は、米メジャーリーグのニューヨーク・メッツなどでもプレーした。その後、楽天時代に故・星野仙一監督の下で球団創設初の日本一に貢献。西武に移籍した2018年限りで現役を引退した。

「球団は翌年から2軍監督、1軍ヘッドコーチの職を与えて、指導者としての勉強を積ませた後、昨年から1軍監督に据えた。当初、同時代に一緒にプレーした松坂大輔氏が監督候補として有力だったが、生活拠点が米国のため就任に消極的だったという。そんな中、松井監督誕生はファン、球団双方の悲願だった。一方で選手の世代交代は進んでおらず、直近の試合でも打率2割台前半の中村剛也が4番に座るなど、明らかに戦力は足りていない。毎年のようにFA、米メジャーリーグ挑戦で戦力は抜けたとしても、自前で若手を育てなくてはならない。監督就任直後、球団は日本ハムをFAした近藤健介獲得に動きましたが、『完全にポーズだけ』と身内からもブーイングが飛んでいた」(球団OB)

 球団からまともな戦力を与えてもらえず、1年目は65勝77敗1分け、パ・リーグ5位で終えた。

「やる獅かない」とスローガンを掲げた今季は4月9日から17日にかけて7連敗、5月14日から24日まで8連敗と黒星先行で12球団最速で30敗に達した。

「リリースには『球団、監督双方協議により休養が決まった』と書かれていましたが今回は球団側の意向が強かったようだ。ホームは都心から離れて交通の便が悪く、球団は土日祝の観客動員が頼みの綱だったが、5月10日から12日の楽天3連戦はいずれも2万人に届かずファン離れも見え始めていた。チームが低迷しても観客動員を落とさずに興行面で成功している中日・立浪和義監督とは同じPL学園高校出身の指揮官ながら明暗が分かれた格好だ」(同前)

 5月28日からはセ・パ交流戦が始まり最初は敵地・バンテリンドームで中日と戦う。

 松井監督はコメントの中で「昨年からこのチームを率いて、選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果に繋げることができなかったのは、指揮官である私の責任です」と1人で抱えようとしているが「悪いのは現場だけではない。フロントも同罪だが誰も責任を取らない」と球団関係者は憤る。チームの再浮上はかなうのだろうか。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2024/05/31 15:59
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