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『セクシー田中さん』騒動の教訓はどこへ? 日テレ『アクマゲーム』を原作者メーブ氏が酷評

『セクシー田中さん』騒動の教訓はどこへ? 日テレ『アクマゲーム』を原作者メーブ氏が酷評の画像1
間宮祥太朗(写真/Getty Imagesより)

 間宮祥太朗主演ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系、日曜午後10時30分~)の第7話が5月19日に放送され、平均世帯視聴率2.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人1.7%を記録。これまでの自己最低だった第4話の3.3%を下回った。

 同ドラマは、人気コミック『ACMA:GAME』(講談社)を原作としたサバイバル・エンターテインメント。主人公・織田照朝(間宮)が、「悪魔の鍵」に翻弄された人間たちと命懸けの「アクマゲーム」に挑む姿が描かれる。

 現在、トーナメント戦に挑んでいる照朝たちだが、第7話では照朝が紫(嵐莉菜)とタッグを組み、初(田中樹)&伊達(福山翔大)チームと『籠球果実~Basket Fruits~』で対戦することに。果実が描かれた牌をプレーヤーが推測するゲームであるが、これまで以上の頭脳戦&心理戦で会場の空気は緊張に包まれる……という展開だった。

『アクマゲーム』原作者が酷評「みんな何考えてるの?」

 ネット上では間宮らキャストの演技を称賛する声が散見される一方で、「原作は面白いのに、なんでドラマはものたりないんだろう」といった声が相次ぐことに。

 さらに、21日に『ACMA:GAME』の原作・原案などを手掛けるメーブ氏がXを更新。「第7話感想」と題したポストを11回にわたり投稿している。

 メーブ氏は「ううーん…ちょっと流石に不明なこと、はっきりしないことが増えすぎて、7話は楽しめなかった…」「結局このトーナメントは何のためにやっているの? 優勝したらどうなるの? 逆に優勝できなかった人はどうなるの? そのあたりがはっきりしないから、どんな気持ちで勝負を見守ったらいいのかわからない。命懸けなのに、1回戦で負けた人もみんな平気な顔してるし、みんな何考えてるの?」などと不満を吐露。

 その後も、「今回のゲーム…とうとう何を賭けるのかも言わなくなっちゃったね…勝っても負けてもどうなるかわかんなくて、『?』状態で見ることに…」「伊達と初は会ったばかりで信頼関係もまだないのに、『伊達は自分の命は諦めて初に協力しないと成立しないチーム戦』っておかしいよ」「あと、伊達さんはどうして悪魔の能力を使えたの? 1回戦で初に負けて悪魔の鍵は失ったよね? ドラマ版は、自分で悪魔の鍵を使った時に能力がもらえる設定じゃなかった?」などとつづり、「漫画と設定を変えてもいいんだけど、それで矛盾が発生して、その矛盾がキャラの心情すらもわからなくさせてしまっている気がします」とドラマ版の問題点を指摘している。

日テレ「全ての原作者、脚本家、番組制作者等の皆様が、より一層安心して」

 このメーブ氏の一連の投稿に対し、ネット上では「え? 日テレって事前に原作者の脚本チェックってやってないの?」「オンエアで改悪を知るとか、原作者つらすぎるな……」といった声もある様子。

 日テレといえば、1月に同局連ドラ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが急逝した際、ドラマ制作側が原作者をないがしろにしたなどとして炎上。

 これを受け、2月には日テレがドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームの設置を発表し、「全ての原作者、脚本家、番組制作者等の皆様が、より一層安心して制作に臨める体制の構築に努めてまいります」と文書で宣言していただけに、今回のメーブ氏の投稿は残念でならない。

 「ドラマは本当に楽しみにしているので、一度情報をしっかり整理してほしい」「8話がおもしろくなることを願っています」とX上で制作サイドに呼び掛けているメーブ氏。単なる視聴率不振とは言えないまずい状況だけに、間宮らキャストの心境も気になるところだ……。

仲宗根由紀子(エンタメ系ライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ

最終更新:2024/05/24 16:00
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