『Believe』帝和建設が失態連発でピンチに! 狩山・木村拓哉を急襲した“謎の人物”の目的
#Believe
5月16日に放送された木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)の第4話は、既出キャラクターたちの“本性”が浮き彫りになる内容となった。逃亡犯・狩山(木村拓哉)にとって味方と思われていた人物が敵、敵だと軽蔑していた人間がリスクを冒して狩山の冤罪証明に協力するなど、作品全体の見方が変わり一層ストーリーにのめり込んでしまった。
東京都の一大プロジェクトとして建設されていた龍神大橋の崩落事故にまつわる真実を明らかにする本作品。会社を守るために事故の責任を一身に背負い刑務所に収監された、大手ゼネコン『帝和建設』の土木設計部部長・狩山は、妻・玲子が余命わずかであることを知る。橋づくりのプロとして家庭より仕事を優先するあまり、愛する妻の一大事に気付けなかった狩山は、偽りのない人間として妻に、そして世間に事故の真実を伝えるため刑務所からの脱獄を決意。わざと重症を負い搬送された病院から脱走し、龍神大橋の建設現場で妻と再会する。しかし、すぐそこまで警察の追跡は迫っていた……。
崩落事故につながった資材の不正情報を記録したデータを狩山から預かっていた南雲大樹(一ノ瀬颯)。データを上層部に提出して口をつむぐつもりだったが、同じ釜の飯と栄養ドリンクを食う仲だった狩山の熱意に心動かされて一念発起。単独で会社に乗り込みデータ脱却を狙うが、弁護士の秋澤(斎藤工)に半ば力づくで阻止されてしまう。狩山を守る立場であるはずの秋澤に、である。階段から転落し意識不明となった南雲はフェードアウト濃厚だが、最愛のフィアンセ・南雲を傷つけられた本宮(山本舞香)が状況を大きくかき乱す予感がする。恐いものなしの復讐者となった本宮は狩山への恨みを口にしており、帝和建設側の人間として狩山潰しに加担してしまいそうだ。
狩山が脱獄を決意した要因のひとつは、秋澤が崩落事故の再審に消極的だったことだ。当初は判決が覆ることの難しさを考慮した態度と捉えていたが、回を重ねるにつれて狩山と事故の真実を闇に葬りたい帝和建設の意向に従っているように見えてきた。第4話での帝和建設寄りの言動、南雲への威圧的態度によりそれが確信に変わった。
狩山の逃走、南雲の不可解な行動と事故により事態は大きくなり、それにより刑事・黒木(竹内涼真)は崩落事故の真相に気付きつつある。玲子への尋問では、何度でも線を引き直す狩山の生き方を知り、その上で帝和建設の磯田(小日向文世)、秋澤に立て続けに様子を探る。上司への「必ず逮捕します」という宣言は狩山ではなく、兄・若松(竹内涼真)の命を奪い、崩落事故の原因を隠蔽した帝和建設の上層部と秋澤に向けたものだろう。
狩山を取り巻く関係者の勢力図にも変動が起きる第4話だった。狩山の脱走を支援した国立刑務所の区長・林(上川隆也)に指示していたのは東京都知事・榛名(賀来千香子)と判明し、その目的は崩落事故の真相を狩山が明らかにして帝和建設の信用を失墜させることか。榛名と磯田は官僚時代の同僚であり、過去に何かしらの遺恨があるのかもしれない。狩山にとって林、南雲、榛名、黒木(?)と味方が増えることはありがたいはずだが、その真意が定かではないため、誰にも全幅の信頼は禁物だ。
ラストシーンでは一見本筋には関係のない殺人事件の被害者父が狩山を拉致する衝撃展開があった。帝和建設が証拠データへの防衛意識を高め、狩山の反逆精神が薄れつつあるなか、この謎の人物の登場が苦境打開のきっかけになるのだろう。名バイプレーヤーの田中哲司が演じるキャラクターだけに、視聴者としてはストーリーを左右する重要人物と期待せずにはいられない。善人勢と悪人勢が目まぐるしく入れ替わるからこそ、登場人物に対して一概に期待するのが難しくはあるが、狩山の立場で“Believe”してよりハラハラしながら第5話を楽しみたいと思う。
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テレビ朝日開局65周年記念 木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』
テレビ朝日系毎週木曜21時~
出演:木村拓哉、天海祐希、竹内涼真、斎藤工、山本舞香、一ノ瀬颯、上川隆也、小日向文世、北大路欣也 ほか
主題歌:MAN WITH A MISSION『I’ll be there』(Sony Music Labels Inc.)
脚本:井上由美子
音楽:林ゆうき
エグゼクティブプロデューサー:三輪祐見子
プロデューサー:都築歩、髙木萌実、松野千鶴子
監督:常廣丈太、樹下直美
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/believe/
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