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『24時間テレビ』パーソナリティー発表されず人選難航か…ネットは「中止論」優勢

日本テレビ

 日本テレビの夏の恒例チャリティー特番『24時間テレビ』のメインパーソナリティーの発表が遅れている。ここ2年は4月に発表されていたが、現時点では告知される気配すらない。その背景にジャニーズ性加害問題の影響があるのは明らかで、例年どおりに旧ジャニーズ勢から選ばれるのか、それとも「旧ジャニーズ外し」でいくのか、注目が集まっている。

 『24時間テレビ』は、2003年にTOKIOが選ばれてから旧ジャニーズ事務所のタレントがメインパーソナリティーを務めてきた。しかし昨年、故ジャニー喜多川氏の性加害問題が大きく騒がれたことで旧ジャニーズ事務所は崩壊し、多くのスポンサー企業が厳しい対応を取ったことで所属タレントたちはCM降板などの憂き目に。現在は多くのタレントが新会社「STARTO ENTERTAINMENT」に移行したが、同社を旧ジャニーズと同一視する見方は強く、イメージ的に今年の『24時間テレビ』への起用は難しいとの意見がある。

 ただ、STARTO社の中でもダントツの人気を誇るSnow Manであれば逆風を跳ね返せそうで、彼らを起用するのではとの指摘もあった。だが、メンバーのラウールがフジテレビの夏の大型特番『27時間テレビ』の目玉企画「高校生ダンス大会」の応援サポーターを務めることが決定しており、ライバル局の大型特番を掛け持ちするのはあまり考えにくい。

 『24時間テレビ』をめぐっては、昨年11月に系列局の元幹部が同番組で視聴者から集めた寄付金から8年で264万円余りを着服していたことが発覚。あきれるような「ネコババ事件」によって、ただでさえ今年の放送は風当たりが強くなると見られ、そうした中で旧ジャニーズ勢を無理に起用するのはリスクが大きすぎる。結果として、業界内では「STARTO社のタレントは選ばれないだろう」との見方が強まっているようだ。

 そうなると誰がメインパーソナリティーになるのか気になるが、人選は難航しているようだ。昨年のなにわ男子、一昨年の「ジャにのちゃんねる(現よにのちゃんねる)」メンバー(二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨)は4月後半の時点で起用が発表されたが、日テレは今年も夏に放送すると宣言しつつ、いまだに出演者の情報が解禁されていない。

 9日付の「ピンズバNEWS」(双葉社)は、『Going!Sports&News』『上田と女が吠える夜』『しゃべくり007』などへの出演で日テレと縁が深いくりぃむしちゅー・上田晋也が急浮上していると報道。また、3月に日テレ系の新音楽番組『with MUSIC』で民放初歌唱を披露したTOBE所属のNumber_iの起用を予想しているメディアもある。

 その一方で「セクシー田中さん問題」の影響で急きょ制作中止になったドラマの代わりとして現在放送されている『街並み照らすヤツら』で森本慎太郎(SixTONES)が主演を務めていることから、旧ジャニーズと日テレの持ちつ持たれつの蜜月関係は変わっていないとの指摘があり、STARTO社のタレントが起用される可能性は残っているという見方もあるようだ。

 メインパーソナリティーの人選は混沌とした状況だが、実はネット上では「今年は放送すべきではない」「いったん打ち切って番組の存在意義を見直すべき」といった“中止論”のほうが優勢だ。

 昨年11月にPolimill社が発表した「出演者へのギャランティから考える存続の是非『24時間テレビ』はこれからどうなるのか?」と題するアンケート調査では、半数近くが「打ち切ったほうがいい」(44.7%)と回答。「このままでいい」は14.9%しかおらず、継続派でも「ノーギャラで継続」(12.8%)、「リニューアルして継続」(6.4%)と条件付きの回答が目立った。

 それでも日テレは今夏の『24時間テレビ』の放送を決行するようだが、メインパーソナリティーの人選も含め、視聴者に受け入れられるような内容にできるのだろうか。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/05/10 18:00
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