『花咲舞が黙ってない』第4話 対巨悪への序章、主人公コンビの戦闘力にブーストがかかる回
#花咲舞が黙ってない
4日に放送された『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)も第4話。今回の悪者を演じたのは山西惇さん。ひと目で「おまえ悪いだろ」と言いたくなる、すごい役者さんです。
ところで、次回は同じ池井戸潤原作のドラマ『半沢直樹』(TBS系)でお馴染みの半沢直樹が登場するようです。次回予告では半沢さんは産業中央銀行の名刺を持っていたので、『半沢直樹』の世界線より以前が描かれるわけですが、いったい誰が演じるのでしょう。まさか堺雅人というわけではないでしょうが、話題を呼びそうです。
そういえば『半沢直樹』にも山西惇さんは出てましたね。出向先の航空会社に転籍して悪いことをしてましたが、今回も出向先の町工場で、かなり悪いことをしてました。つくづく、悪事を暴かれるのがよく似合う方です。
振り返りましょう。
■今度は『相馬健も黙ってない』回
第1話で本部臨店班に異動になった花咲舞(今田美桜)の相棒として登場した相馬健(山本耕史)。ここまではチューブ筋トレとコーヒーとメシにしか興味のない“やる気なし男”として振る舞いつつも適切なフォローで花咲の活躍をバックアップしてきましたが、今回はそんな相馬の過去を巡るお話でした。
相馬と共に訪れた臨店先の府中支店で偶然、元カレ・平井(前野朋哉)と遭遇した花咲。聞けば平井は地元の町工場を継いで社長になっているという。前野朋哉もまた、ひと目で「おまえいいやつだろ」と言いたくなる、すごい役者さんです。
そんな平井の会社が、経理部長の助川(山西)に乗っ取られそうになっている。助川はかつて東京第一銀行の行員で、融資係時代の相馬の上司だったそうです。
花咲の元カレの部下が相馬の元上司って、普通に考えたらかなりの偶然というかご都合主義に感じる部分なんですが、あんまり違和感を覚えないんですよね。強引だろぉと思わない。花咲も窓口から臨店班に異動してるし、相馬も元融資係だし、銀行の人事ってダイナミックなものなんだろうなというイメージが、こういう強引な人物配置を強引だと思わせない効果になっているのかもしれません。
かつては情熱あふれる融資マンだった相馬は、助川に心を折られて“やる気なし男”となったことが語られ、町工場に乗り込んで10年越しのリベンジを果たします。今回の『花咲舞が黙ってない』は花咲より先に、相馬健が「黙ってない」でした。
いわゆる、花咲と相馬の臨店班チームにブーストをかけた回ということになります。花咲の戦闘力はもとより、過去を清算した相馬も銀行を何とかしなきゃいけないという決意を新たにした。
そうして主人公コンビにブーストをかけ、さらに女ボス然とした本部経営企画部の昇仙峡玲子(菊地凛子)と相馬との過去の因縁も匂わされたりと、がぜん盛り上がってきたところで、満を持して頭取が登場。花咲たちが巨悪に立ち向かうことになるようです。
■銀行の合併にどうからめるのか
前回のレビューで、このドラマは花咲たち臨店班が事件と出会う段取りが冴えているという話をしましたが、いずれも臨店先での偶然がきっかけでした。
半沢直樹が登場し、東京第一銀行と産業中央銀行の合併問題が舞台となると、こわっぱである臨店班の平社員である花咲とは、まったく別の世界のように思えます。
そこをどういう段取りでからめてくるのか、というところに、まずは注目したいと思います。うまくやるんだろうな、きっと。
(文=どらまっ子AKIちゃん)
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