東野幸治の“見た目イジリ”は、なぜ炎上しない? ぼる塾・あんりが語ったその理由
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先月30日に公開された東野幸治のYouTubeチャンネル「東野vs」に、ぼる塾・あんりが出演した。
東野とあんりといえば、自他ともに認める“蜜月”関係。共演機会があると、東野があんりの顔を見るなり爆笑し、「乳房は3つあんの?」「ベッドは藁なの?」「どこ産なの?」などとイジリ倒すことが恒例となっている。
一方のあんりも、先月14日に放送された東野がMCをつとめる『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)出演時に相方のきりやはるかに「東野さんと共演した後はあんりが火照っちゃってる」と暴露されると「そうなんですよ、体から湯気が出てる」と証言。
これに東野が「それはうれしいな。背中も汗でびっしょりとか? ちなみに背中に毛はないの?」と、さっそくあんりを猛獣扱い。あんりも「生えてない! 背中は毛で守ってない! 洋服で守ってる!」とマンキンでツッコんでいた。
昨今、見た目をイジる発言に対する反応は日増しにナーバスになってきている。ルッキズムという言葉もすっかり一般化し、お笑いの世界においても見た目を笑いにすることは明らかに避けられ始めている。
この日の東野とあんりとの対話でも、見た目イジリの話題があった。
「あと5年早く世に出てたら、イジられ方も変わってきてたんでしょうね」
そんな東野の言葉に同意するあんり。例えば、ぼる塾より数年早く世に出たガンバレルーヤのよしこは見た目をイジられ、「クソが!」とキレるパターンでブレークを果たしている。
「イジられるのが嫌なのか? いいのか?」
東野は、そうあんりに聞いてみたかったのだという。つまり、これまで嫌がっているかどうかわからない相手をイジリ倒してきたということだ。
「個人的には、ですか? そりゃ、イジられたほうがラクですよね」
「こっちで笑いを用意しなくても、向こうが笑いにしてくれるから」
売れる前は劇場でさんざん見た目をイジられ、テレビに出るようになった瞬間に見た目イジりがタブー視されるようになった。あんりは、そういう時代の芸人なのだ。
そんなあんりが「自分を出せる共演者」として明かしたのが東野と、ダウンタウンの浜田雅功だった。浜田はあんりと共演すると顔を見るなり大爆笑し、あんりがそれにツッコむだけで笑いが生まれるのだという。「浜田さんとからむのがいちばん楽」と言う芸人は、おそらくあんりだけだろう。
あんりは自分の見た目をイジってくる芸人として東野、浜田、かまいたち・山内健司の名前を挙げる。そして、その3人があんりの見た目をイジって、炎上したのを見たことがないという。彼らの見た目イジリがネット上で炎上しない理由について、当のあんりはこう分析する。
「その3人に共通するのは、そちらが悪者になってくれるんですよね」
そう言って笑うあんりは、この日も東野から与えられた山盛りのシュークリームとマミー(すごく甘い飲み物)をおいしそうに頬張るのだった。
(文=新越谷ノリヲ)
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