ダウンタウン・浜田雅功、在阪テレビ局無双もまさかの“越えられない壁”

　ダウンタウン・浜田雅功が関西ローカルの番組で相変わらず“むちゃぶり”を発揮しているーー。

　レギュラー番組『ごぶごぶ』（毎日放送）4月27日放送回で浜田は、俳優の松下奈緒と街ブラロケをしている最中、突然松下がレギュラー出演している『朝だ！生です旅サラダ』を制作するABCテレビに突撃。旧知の仲である同局の社長が執務する部屋に通されたドタバタを、そのままカットすることなく放送している。

　在阪テレビ局関係者は次のように話す。

「性加害報道の裁判、そして活動休止中の相方・松本人志を気にしてか在京テレビキー局の浜田が出演する番組はどこか覇気がありません。ただ、関西に目をやると『ごぶごぶ』だけは完全に息抜き番組になっており、毎回街ブラを面倒がっているものの結局、楽しそうに収録に参加している。かつては東野幸治、ロンドンブーツ・田村淳を相棒にして毎週ロケをしていた時期もありましたが、その頃から雰囲気は全く変わっていない」

　そもそも件の放映のように、制作するテレビ局の番組が他局に突撃することは本当にできるのだろうか。

「メディア不況を反映してか、近年はテレビ局同士の結束が強くなったので、合同で勉強会を開いたり、コラボ番組を制作することはあります。ただ、タレントが行き当たりばったりのロケ番組で“突撃”されてもまず、局内の撮影許可は出ません。それは浜田さんでも一緒です。在阪テレビ局がこうした突撃を許しているのは、所属する吉本芸人への依存度が高いのと、浜田が各局で冠番組を持っていることも大きいと思う」（在京テレビキー局関係者）

　確かにABCテレビでは『芸能人格付けチェック』シリーズを年数回の特番形式で制作・放送しており、かつて訪れた読売テレビは『ダウンタウンDX』『浜ちゃんが！』の2番組でメインを張っている。

　ところが浜田によると、カンテレ（フジテレビ系）だけは許可が下りていないという。

　別の在阪テレビ局関係者こう語る。

「最終的には編成判断になると思いますが、他局で露出しても自局の宣伝にはならないとの判断をしているのでしょう。また警備上の問題を掲げて追い返すパターンもあると思います。在阪テレビ局の中でカンテレは新社屋に建て替えた他局と比べ、セキュリティー面で劣る部分はあると考えられます。そのため浜田の突撃を許してしまったら、本当に不審者が来た場合、止められるのか心配な側面はあると思います」

　いくらテレビ各局横のつながりがあるとはいえ、お笑い界で天下を取った浜田にも、まだ“越えられない壁”が存在することだろう。

大山ユースケ（ライター）

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ