大河、朝ドラほか、NHKの“旧ジャニーズ外し”で恩恵を受ける大手芸能事務所
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俳優の北村匠海が4月26日、都内で行われた25年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の記者会見に、ヒロイン・朝田のぶ役を演じる俳優の今田美桜とともに出席し、夫となる柳井嵩役として出演することが発表された。
アンパンマンを生み出したやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルに描かれる同作。戦争を生き抜き、波瀾万丈の人生を送ったやなせさんと、彼を支えた妻の愛と勇気の物語だという。
今田と北村の共演は今作で6回目。テレビドラマは20年に『半沢直樹』(TBS系列)スペシャルで、映画では19年の『君は月夜に光り輝く』、21~23年の『東京リベンジャーズ』シリーズでも共演している。
そんな北村は朝ドラ初出演。過去には広瀬すずがヒロインを務めた19年度前期放送の『なつぞら』のオーディションに挑戦したことを明かし、「当時はご縁がなくて、朝の時間に僕の顔は合わないのではないかと思っていました。今回、お話をいただいてとてもうれしかったです」と笑顔を見せたという。
「北村が『なつぞら』のオーディションを受けた時期と今では、明らかに芸能界を取り巻く状況が変わってしまった。その恩恵をもっとも受けているのが北村が所属するスターダストプロモーション。業界では『北村が朝ドラの主要キャストに抜てきされたのも納得』という声が上がっている」(テレビ局関係者)
言うまでもなくNHKといえば、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の故ジャニー喜多川元社長の性加害問題を受け、旧ジャニーズ勢を起用しない方針を打ち出し、昨年大みそかの紅白歌合戦は44年ぶりに同社所属のタレントが出場しなかった。こうした中、同事務所の所属タレントのマネジメント業務は新会社『STARTO ENTERTAINMENT』に引き継がれ、4月より本格的に始動した。
ただ、各メディアの報道によると、NHK稲葉延雄会長が17日、都内で定例会見に出席。新会社も含む所属者との新規契約を行わないという方針について、現時点で「全く変わりはない」と断言。期限は、性加害の被害者への補償などが着実に実施されているか確認されるまでとしており、稲葉会長は「引き続き状況を確認し、その上で依頼を行うかどうか判断していきます」とした。
「スターダストなど、多くの男性タレントを抱える事務所にとって、旧ジャニーズの存在は長年脅威だった。北村が所属する音楽ユニット・DISH//はなかなか音楽番組に出ることができなかったのも、番組制作担当が旧ジャニーズに忖度したものとまことしやかにささやかれている。また、北村が主演を務めた映画『東京リベンジャーズ』シリーズには旧ジャニーズ勢はキャスティングされなかった」(芸能記者)
北村の起用発表に先立ち、来年の大河ドラマは北村と同じ事務所の横浜流星が主演を務める『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』、26年の大河は同じ事務所の仲野太賀が主演を務める『豊臣兄弟!』に決定している。
NHKを代表するドラマ枠といえば朝ドラと大河だが、今後もしばらくは主要キャストを演じるスターダスト所属タレントの活躍が見られるだろう。
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