トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 終わらないジャニー喜多川の性加害問題
週刊誌スクープ大賞

終わらないジャニー喜多川の性加害問題 ”保証金額”の算定に妥当性はあるか

元ジャニーズJr.二本樹顕理氏『東山紀之社長、せめて事実を語ってください』

 さて、「SMILE-UP.」社長の東山紀之が新潮のインタビューに答えているが、肝心の自分自身がジャニー喜多川の性加害を知っていたのかどうかについては、全く答えていない。

 先のBBCの東山のインタビューを見ていた被害者からは、「事実を語れ」「あんたも加害者ではないのか」という声が上がっているようだ。

 FRIDAYでは、元ジャニーズJR.だった二本樹顕理(40)が、SNSで繰り広げられている心無い誹謗中傷から、家族の身を守るために日本を離れることにしたと語っている。

 二本樹の同期には二宮和也、村上信五、山下智久らがいて、「ジュニア黄金期」といわれる世代だという。

 二本樹はこう語る。

「被害を訴えている方々に対する誹謗中傷について、東山社長は『言論の自由もある』と言いました。人を傷付ける『言論の自由』は規制の対象になるのではないでしょうか。私たちは性加害を受けて、勇気をもって被害を告発したことで今度は誹謗中傷を受けている。二重に苦しんでいるのです。HPで注意喚起するだけでなく、誹謗中傷に対して具体的な策を講じてほしい」

 二本樹は、補償金額を「現在、救済委員会が算定中」だそうだが、在籍確認の方法にも問題があるという。

「テレビや雑誌などメディアへの出演が基準にされていた」

 しかし、中にはレッスンを受けに来ていただけで性加害を受けていた人もいるし、関係者に紹介されて被害に遭った人もいる。

 二本樹のいうように、この算定方法はおかしい。

 昨年2月に子どもが生まれたそうだが、誹謗中傷で彼の妻の心労が絶えず、夫婦で話し合って彼女の祖国であるアイルランドへ移住するという。

 決して逃げるわけではなく、子供たちへの性加害を根絶するための「ワニズアクション」という団体を立ち上げ、オンラインで活動するという。

 東山よ、もっと多くの被害者の声を聞け。あんたの聞いているのは、自分にとって都合のいい被害者ばかりではないのか。

 ジャニー喜多川問題はまだまだ続くのだ。

 お次は新潮が報じている元横綱・稀勢の里の不祥事。

 稀勢の里は現在、二所ノ関親方(37)で、将来の相撲協会の理事長候補だという。

 だが、そんな人間が、4月16日にあった62年ぶりになる勧進相撲「能登半島地震復興支援勧進大相撲」を欠席して、自分の主宰するゴルフコンペに出ていたというのである。

 それだけではない。

 さる二所ノ関部屋の後援会関係者の話だ。

「昨年3月に初土俵を踏んだ番付外の総勢山(19)という若い衆がいるのですが、ある時期から一部の弟子たちが彼をいじめ出したのです。そうしたところ、あの大の里が調子に乗り、先頭に立っていじめをエスカレートさせていったと聞いています」

 尊富士と優勝を争った大の里がいじめに関与していたとすれば、大相撲全体の問題になるはずだ。

 さらに、風呂場などで総勢山をいじめながら酒を飲ませ、大の里も一緒に飲んでいたというのである。

 真偽を確かめようと二所ノ関親方に電話するもガチャ。部屋を訪ねても若いもんに追い出されてしまったという。

 協会にも質問を送った。すると、書面を送りつけてきたそうだ。

 さらに、マスコミ各社には4月22日の午後6時半頃、<協会員の不適切行為に対して>と題された書面が届けられたという。送り主の名は<公益財団法人日本相撲協会>。そこには、次のように記されていた。

<二所ノ関部屋所属の幕内大の里と未成年の幕下以下力士が、昨年の9月、二所ノ関部屋内で共に飲酒していました。師匠の年寄二所ノ関が報告を受けた際、大の里と幕下以下力士に対して厳しく指導していましたが、この度、二所ノ関から協会へ報告がありました>
<協会でヒアリング調査を行ったうえ、幕下以下力士が未成年である事を知りながら共に飲酒していた大の里と師匠である二所ノ関に対し、コンプライアンス部長から厳重注意を行っております>

 昨年9月に起きたことを、新潮が取材しているので、仕方なく発表したのであろう。

 相撲界は尊富士や大の里など、若い力が台頭してきて、久しぶりに活況を呈してきているようだ。

 だが、その陰で行われているのは、相も変わらない陰湿ないじめである。こうしたことを排除しない限り、大相撲は再び不祥事で人気を落とすであろう。

 相撲協会の上の人間たちを総入れ替えしなければだめだと思うが、次が、稀勢の里たちではな~。

 今週の第1位は、「コレで私は議員を辞めました」宮沢博行前防衛副大臣(49)の性的ご乱行をスクープした文春に捧げる。

 いやはや、政界には女性のパンツを盗んだ過去があったり、愛人との二重生活を送っていたり、ソープランドに日参したりという“好き者”は多いが、宮沢議員のように直撃されている記者の前で、股間をまさぐり出し、「金玉がすご~く垂れちゃってぇ~。股ズレするんですよぉ~。今見せます?」と身悶えした輩はいなかった。

 私が思うに、彼は「サチリアジス(性機能障害による性欲の抑制欠如が原因と考えられる異常性欲型、女性はニンフォマニア)」ではないかと思うのだが。

 その凄まじい好色ぶりをとっくり見ていこう。

 4月19日夕方、静岡県・掛川駅の新幹線ホームに颯爽と宮沢議員は降り立ったという。
待ち構えていた文春の記者が

――議員、大事な話ですと声をかけると、議員は、

「何? スキャンダル?」

 剣道六段の腕前だそうだが、なかなか肝っ玉が座った御仁と見受けた。
さらに、心当たりはありますか?

「……こっち?」

 そういって、小指をピンと立てたというではないか。

 常在戦場を旨としてきているもののふ。そんなことで動じることはないようだった。

 彼は、裏金事件に揺れた安倍派の衆議院議員。

 静岡生まれで、東京大学法学部に進学。磐田市議(3期)を経て、2012年の衆院選で国政初当選を果たした。現在4期目(比例復活)。妻、長男、長女、次女の5人家族だそうだ。
保守派のホープとしての期待も大きいという。

 宮沢が大きな注目を浴びたのは、昨年の12月13日。記者団の前で、

「私の不記載分は百四十万円。派閥の方から、収支報告書に記載しなくていいという指示がございました」

と述べ、派閥ぐるみの裏金作り暴露したのだ。

 そして翌14日、副大臣を辞任。

 今年の1月16日には記者団の前で、

「私は派閥に残って、派閥を介錯する。安倍派を介錯するという覚悟を述べた」

 武士の魂いまだ消えず。男はこうありたいものだ。

 だが、上半身と下半身は違う人格といわれるように、この御仁、下半身は欲望に任せっきりで、節操などという言葉は頭の中から抹消したかのようである。

「今から三年ほど前、宮沢氏は妻子を地元に残し、都内で二十八歳の女性A子と同棲していました」(A子をよく知る人物)

 パパ活の相手は茶髪のギャル系美女だったというが、2人の同棲生活は宮沢の方から別れを切り出し、1カ月ほどで終わってしまったという。

「A子は『急に同棲解消を突き付けられた』と怒っていた。結局、新居が見つかるまでの家賃や、初期費用は宮沢氏が負担する形で決着しています」(同)

 コロナ禍の下で、銀座通いしていた議員や高級ラウンジ通いをしていた議員が週刊誌で報じられ、次々に離党していた。

 宮沢は、そんな空気を読んで“自粛”したのではないのだろうか。

 それが証拠に、案の定、アフターコロナの23年になってから、宮沢の下半身が再び蠢き始めたのだ。

「ひろゆき 49歳 身長172cm B型 山羊座」

 20年以上の運営実績を持つ出会い系サイト「P」に記された男性のプロフィールだという。名前や年齢、体格などは宮沢と符合する。

 自己PR欄にはこう書かれていたそうだ。

「忙しい毎日ですが、自由な時間を作ることも出来ます。若い女性とお会いして一緒に元気になりたいと思って登録しました。卒業のお手伝いもします。楽しい時間を楽しみましょう!」

 パパ活界隈に詳しい女性が声を潜めてこう解説する。

「卒業とは処女卒業のことです」

 またその女性はこうも付け加えた。宮沢は普段、「紐パンツ」を穿いていることでも有名で、テカテカの素材で面積も小さいんだとか……。

 こうした情報を丹念に収集した文春取材班は、宮沢の行動確認に動き出す。

 4月10日夜7時、宮沢は会合を終えて新宿内の自宅マンションに戻った。1時間半後の8時半、ボストンバックを抱えた長髪の女性が、マンションのインターホンを鳴らし、エレベーターで宮沢の部屋へと消えた。さらに1時間半後、再び現れた女性は入念にアルコールスプレーで手を消毒したのち、向かいの車に乗り込み、都内のホテルへと向かって行ったという。

 さらに翌11日。宮沢が帰宅した約30分後に、路地に男性が運転する車が停車。後部座席から、またもボストンバックを抱えた長髪の女性が降りてくる。前夜と別の女性だが、同じように宮沢のマンションを訪れ、インターホンを鳴らす。そして、彼女も同じ部屋に入っていったというのである。

 文春の“推理”によれば、彼女らはデリヘル嬢だという。

 だが、選挙に強くない宮沢は、地元選挙区の地盤固めや、私設秘書などの給与で、多額の金がかかるはずである。その上、議員宿舎ではなく都内にマンションまで持っているとなれば、かかりも多いのは間違いない。

 にもかかわらず、パパ活女性に金銭的な援助をしたり、デリヘル嬢に対価を支払ったりと、金の出入りも忙しそうである。その支払いに「裏金」が当てられた?

 そうした数々の疑問を直接宮沢議員にぶつけたのだが……。

 冒頭からの続きである。

――女性問題です。先週水、木とデリヘルを呼んだ?

「うんうん。うん~」

唸り声を出し、一呼吸した後、こう続けたという。

「よく分かりましたねぇ」

――違法な本番行為も?

「それは無い。デリヘルの場合、本番は無いけど、性的マッサージはあります」

――A子さんと緊急事態宣言下で同棲していた?

「うん、軽率な判断でした。否定はしませんけども、これ、マズいなって思ってすぐ終わりました。寂しかったんです。出来心です」

――その後は「P」に登録し、パパ活をしていた。

「……だいぶ調べましたね」

――なぜ、そんなこと?

「東京で仕事をすると、寂しいんだよ。つい、つい、つい、やってしまった」

――紐パンを穿いているとのことですが。

「そこまで聞きました? 今日も穿いてますよ」

 そう口にすると、股間をまさぐり出し、破顔して饒舌になった。

「理由があります。ステテコを直穿きしてるんですよ。フフッ、これ記録してよ、金玉がすご~く垂れちゃってぇ~。何とかならないかなと、金玉のパンツを探して探して。今見せます?」

 さすがの猛者である記者も、「いや、ここでは」と断った。

――理由は寂しさ?

「寂しさと、欲望です。相当、性欲が強かったものですから。いろんな遊びもやった」

――素人や処女が良い?

「うん、銀座のクラブに行ったって、何も面白くないんです。エッチできなかったら不満が残るだけです。青春を取り戻したい、という気持ちもありました」

 さすがに憔悴しきった表情だったが、去り際にこう述べたという。

「これから(茂木敏充)幹事長に会ってきます」

 そして約2時間後、本人からこんなメールが届いた。

「今、茂木幹事長と面会し、議員辞職の相談をしました。明日夕方には辞職届を提出するつもりです」

 下半身のだらしなさは救いようがないが、出処進退はさすがに武士である。自らの腹を掻っ捌いて見事“切腹”して見せた。天晴れである。

 吉本興業は彼をスカウトするべきだ。彼には天性の「おかしさとペーソス」がある。少し稽古すれば吉本興業を背負うお笑い芸人になる。

 決めセリフはこれだ。

「私はコレ(小指)で政治家を首になりました」(文中敬称略)

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

サイト:記事一覧

もときまさひこ

最終更新:2024/04/30 13:00
1234
ページ上部へ戻る

配給映画